バランス型スピーカネットワーク製作
バランス増幅アンプユーザーに朗報
バランス型スピーカネットワーク製作の特注!!
注目ポイント
スピーカネットワークとバランス増幅(フルブリッジ)アンプの適合
従来、すべてのスピーカネットワークは、バランス増幅(フルブリッジ)アンプに100%適合しているとはいえませんでした。
お話をシンプルにするために、ノーマルな2WAY型ネットワークを【図1】に、ノーマルアンプでノーマルなネットワークスピーカユニットと接続した場合を【図2】に示します。
この回路は、これまでのアンプである、”アンバランス増幅:ハーフブリッジ型”を想定して設計されています。例えば、ウーファスピーカユニットについて考えると、アンプの出力端子から、スピーカケーブルを経て、ローパス・フィルターを通り、スピーカユニットは振動板が動かされ、音が出ます。高音を減衰させるためには、インダクタ(コイル)を使います。コイルには、必ずDC抵抗があり、電圧低下が発生します。
このようなネットワークのスピーカシステムをバランス増幅アンプでドライブした場合を、【図3】に示します。
わすかなDC抵抗(例えば、50mΩとか)がホット側とコールド側のアンプのドライブ条件をわずかにアンバランスさせます。そして、スピーカユニットに加え、インダクターから発生する逆起電力成分がホット側アンプとコールド側アンプとの動作にわずかにアンバランスを生じさせます。
このアンバランス成分が音質にどのような影響を与えるかは、まだ、研究・検討された方はおられないようですが、電気的にみて、ネットワークもバランス構成とすれば、より正確な増幅ができることは明白です。
バランス増幅アンプの音質がすばらしいという定評は、スピーカユニットをプッシュプル・ドライブすることにあるでしょう。
バランス型スピーカネットワークの特注の目的は、さらにバランス増幅アンプを100%以上そのパーフォーマンスを発揮させることにあります。
なお、バランス増幅アンプには、Xバランス以降のサンスイアンプ,DENONではPOA−S1やPMA−S1,アキュフェーズではA100,テクニカルブレーンのパワーアンプ,マッキントッシュのハイパワーアンプ等があると聞いています。また、当社のバランス増幅アンプ“MASTERS BA−225FB/MOS”もそうです。
バランス型ネットワークのメリットと互換性
バランス型2WAY型ネットワークを【図4】に示します。
バランス増幅アンプに合致したネットワークとすれば、バランス増幅アンプでスピーカを両側から2台のアンプでプッシュプル駆動させるメリットが、さらに発揮されます。
そこで、【図5】に示しますように、バランス型ネットワークとすれば、アンバランスはまったく無くなります。
つまり、バランス増幅アンプで2WAYスピーカを理想的にドライブするならバランスネットワークが必要となります。
それでは、バランス型ネットワークに改造すると、今までのアンプではデメリットが生じるかと言うと、通常アンプで駆動する場合、等価回路に見ると従来ネットワーク回路と同じになり、すなわち、バランス型ネットワークとすれば、バランス/アンバランス増幅アンプに対してコンパチブルとなります。
3WAYや4WAYへの拡張性
【図6】に、名機として今なお多くのユーザーがいるJBL4343タイプのネットワークを示します。
【図7】に、バランス型ネットワークにしたJBL4343タイプネットワークを示します。
バランスタイプにすることによって、LCRの数が増えますが、そのコストアップはそれほどの高額にはなりませんし、大きなスペースを必要とすることもありません。
特注製作までの流れ
ご興味を持たれたり、ご注文なさりたい方は、イシノラボのお問い合わせフォーム、または、ダイレクトにお電話をいただいても、FAXでも結構ですのでお問い合わせください。
概略の見積りをお出しできます。その上で、ご納得いただければ、詳細設計(回路,採用部品,外観等)に入ります。
参照図
以下の図をクリックすると、大きな図が表示されます。
【図2】ノーマルアンプでノーマルなネットワークスピーカユニットをドライブした場合
【図3】バランスアンプでノーマルなネットワークスピーカユニットをドライブした場合
【図5】バランス増幅アンプで2WAYスピーカのバランスネットワークをドライブした場合
【図7】バランス型ネットワークにしたJBL4343タイプネットワーク
写真掲載
以下の写真をクリックすると、大きな写真が表示されます。
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