特価:¥257,950(税抜:¥234,500)
→ この製品は2023年2月13日をもって、受注停止中です。
ご参考記事: 店長のブログ「MASTERSのバランス増幅真空管パワーアンプについて(お知らせ)」
→ 【販売終了】 この製品は2024年10月10日をもって、販売を終了いたしました。長年のご愛顧をありがとうございました。
※送料無料サービス中です!
※色はブラックのみです。
※現在の平均納期は30日間です。
但し、受注生産のため、ご注文の集中状況や部品の在庫状況によって変わります。どうぞお気軽にお問い合わせ願います。
フルバランス増幅真空管パワーアンプ旧モデル“MASTERS BA-218FB/P”は、特別開発設計したパーマロイコアを採用した出力トランスを搭載し、好評を得ています。
このたび、さらに回路的に改良・改善を施したBA-218FBG/PIを発売致します。
できるだけ、価格アップを少なくするため、努力特価と致します。¥3,000(税抜)アップの¥234,500(税抜)と致します。
これまで、BA-218FB系パワーアンプのユーザーの方、ご希望ならば、¥29,000(税抜)で、アップグレードを申し受けます。
お問い合わせください。
BA-218FBGシリーズ、真空管バランス増幅パワーアンプはバランスフィードバックを少量(6dB程度)掛けておりますが、元々、パーマロイ出力トランスはほとんどひずまないので、出力からのフィードバックはそれほど必要としません。それよりも真空管増幅回路の特性改善にパワー管プレート側から、バランスフィードバックを掛けることが有効とひらめき、他にないマルチバランスフィードバックを掛けることを実行してみました。
パワー管とドライバー管の特性改善が、動作安定度をまったく損なうことなくできました。(参考図参照)
このことによって、フィードバック量を増やすことを考えがちですが、総フィードバック量は8dBと少量でとどめております。
かつて、故 武末数馬さんはアンバランスアンプにおいて、マルチフィードバックを掛けて、発振安定度において難しかったと著書で述べております。
このようにバランス増幅アンプにおいて、マルチバランスフィードバックが成功する方向と納得した次第です。
パーマロイとは、ニッケル・鉄合金のコア材です。
ある程度の電流を流す真空管パワーアンプ用には、立ち上がり磁化特性が俊敏で、ひずみが極端に少ないパーマロイ合金は、38%パーマロイが適しております。
オリエント材は飽和密度が高く、ひずみも少ないですが、パーマロイ合金には及びません。ちなみに現時点ではパーマロイコア採用の出力トランスはタムラから高価格で発売されているだけしかなく、完成品の真空管アンプにパーマロイコア採用の出力トランスを搭載したものはありません。
今回開発したパーマロイ出力トランスは、マスターズと、タムラOBのY.Y氏との共同開発により完成致しました。
バランス増幅に適した2次巻線、1次,2次インピーダンスの設定、バランスNFB巻線の装備、それぞれの巻き数、巻線の検討等、測定やヒアリングを繰り返して完成したものです。含浸、充填処理を含め、手作業により完成致しました。
ひずみが極端に少なく、立ち上がり磁化特性に優れた性能を生かした、高音質出力トランスが完成しました。
ご存じのようにスピーカーは、+,-端子を設けて、印加される電流の向きで、動電力(フレミングの法則)により動く方向が決まります。オーディオにおいては、動く方向は便宜的に決めています。通常の(ハーフブリッジ)アンプは-端子はアースに落とし、+端子からスピーカーを駆動します。いわば、スピーカーは片側の端子からのみドライブされることになります。
一方、バランス増幅(フルブリッジ)アンプは、+,-端子の両側からスピーカーの両端子をドライブすることになり、本来、このようにスピーカーをドライブすることが正しい方式です。しかし、そうすると、通常アンプの倍の増幅回路が必要になり、価格やスペースの点で不利になります。オーディオメーカーでは、この理由でバランス増幅に躊躇したのかも知れません。但し、サンスイ電気は20年以上、バランス増幅アンプに徹して、近年、姿を消しました。
真空管プッシュプルアンプ回路を眺めると、RCA入力を位相反転して、バランス信号を作り、出力段はバランス増幅しているのに、出力トランスでアンバランス(シングルエンド)信号に戻してしまい、バランス増幅になっていません。
フルバランス増幅真空管パワーアンプ“MASTERS BA-218FBG/PI”は、バランス入力信号をバランス増幅し、出力はバランス信号(ダブルエンド)で、スピーカーをバランス増幅します。また、NFBはマルチバランスフィードバックにより特性を改善します。但し、NFB量は6dBとごく少量で、充分な性能、高音質を得ています。
パワーアンプは原則として、パワーデバイスの内部抵抗の低いことが、スピーカーのドライブ能力を高めます。多量のNFBによって、見掛け上のDFを高めてドライブ能力を高める方法もありますが、再生周波数の両端で位相偏移が大きくなり、過渡信号に対するNFB効果が著しく減退して、音質を劣化させます。
真空管アンプは、原理的に全段直結回路は実現できませんので、できるだけ内部抵抗の低いパワー管と、できるだけ少ないNFBで高音質アンプを実現すべきです。
フルバランス増幅真空管パワーアンプ“MASTERS BA-218FBG/PI”では、EL34を3極管接続して、パワーは落ちますが、低い内部抵抗、低いひずみ率を実現しています。
電源回路は需要です。整流回路は高音質で評判の高いフィルムコン、インダクターでπ型フィルターを形成し、後段はケミコン、フィルムコンでのハイブリッド構成となっています。
オール3極管で構成しております。
最も、ノイズが少なく、ひずみが少ない真空管を選別して採用していますので、他の真空管に差換えたときはノイズが増える可能性があります。このまま、ご使用ください。
使用真空管 | ブランド | 本数 |
---|---|---|
EL34 | Svetlana(ロシア製) | 4本 |
6SN7GT | SOVTEK | 2本 |
5963 | RCA | 2本 |
サウンドを文章で表現するのは難しいですが、強いて記述しますと以下のような表現となります。
画像では見えにくいですが、フロントパネル上にアクリル透明カバーが貼られて、美しい姿です。いつまでも、美しいフォルムを眺められます。
型番 | MASTERS BA-218FBG/PI | |
---|---|---|
構成 | バランス増幅マルチバランスフィードバック | |
最大出力 | 18W+18W(3極管接続) | |
周波数特性 | 20Hz~20kHz(-0.2dB/1W/8Ω) | |
入力 | バランス | 2系統 |
RCA | 1系統 | |
入力インピーダンス | 20kΩ | |
出力端子 | 4~8Ωに対応 | |
増幅率 | 22.6dB(バランス),18.6dB(RCA) | |
ひずみ率 | 0.5%以下(最大出力の-3dB/1KHz/8Ω) | |
残留ノイズ | 0.7mV以下 | |
使用真空管 | EL34×4,6SN7GT×2,5963×2 | |
サイズ(実測値:突起物を含む) | 380(W)×180(H)×330(D) | |
ウエイト(実測値) | 約12.3kg | |
消費電力 | 135W(電気用品安全法による表示) |
以下の写真をクリックすると、大きな写真が表示されます。
BA-218FBG/PIの増幅部のブロックダイアグラム
(マルチバランスフィードバックとなっており、フィードバック方式自体はカレントフィードバック)
昨今の部品高騰、入手難で、長年採用していた6角大型SP端子の採用が難しくなりました。
今まで一時的処置として、高額・高級品を値上げせず、サービスで対応してまいりました。
この先も入手難は続きますので、あえて値上げせず、実質値下げ処置としてこの高級品を採用致します。
(2023年9月20日追記)
お買い上げ後1年間は無償、以後は有償となります。
2019年 3月
2021年 1月21日: 実物写真掲載。サイズ、ウエイトを実測値に記載変更。
2023年 9月20日: スピーカ端子の変更に伴う実物写真を掲載。
旧モデルの記事です。