イシノラボ/マスターズ店長の連載

第2弾 オーディオアンプ講座

第5章 電源部 - そのほかの電源について

バッテリー電源

近年、電磁波ノイズについての問題が浮上しています。いろいろ対策を取っても、本質的な解決が困難と考えた場合、バッテリー電源の採用は本質的な解決方法です。

バッテリーの選択

注目を浴びているのがリチウムバッテリーですが、オーディオ用に使いやすい仕様のものはなかなか見つかりません。
今でも、広く車に採用されている鉛バッテリーはその安定性から、オーディオ用に充分使えます。
鉛バッテリーの1ユニット電圧は約2Vで、これを6個シリーズにした12Vバッテリーが最もポピュラーです。
12Vバッテリーを2個搭載して、±12V電源で8Ωスピーカーをドライブすると、8W程度のパワーが得られます。
88dB程度のスピーカーならば、充分実用に使えるアンプとなります。
4Ωスピーカーなら、12W程度のパワーが得られます。
さらなるパワーを考えて、トラック/バス用24Vバッテリーを採用するのは、そのサイズの大きさから大げさになります。

どの程度の電流容量を求めるか?

あまり電流容量が小さいと、頻繁に充電することになるので煩わしいです。
サイズと重さから、7.2Ahバッテリーを使うことが多いですが、もう少し大きな電流容量のバッテリーを使ったほうが充電の手数が少ないです。
具体的には車用で27Ah以上のものがお勧めです。
価格も、たくさん生産されているのでこなれています(@¥5,000くらいから買えそうです)。

2019年12月10日掲載