フルバランス増幅真空管パワーアンプ MASTERS BA-218FBG/P
“見て、触って、聴いて!”最高のアンプとなったフルバランス増幅真空管パワーアンプの限定販売バージョン!
特価:¥250,020(税抜き:¥231,500)
→ 【販売終了】 この製品は2019年 3月16日をもって、販売を終了いたしました。長年のご愛顧をありがとうございました。
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但し、受注生産のため、ご注文の集中状況や部品の在庫状況によって変わります。どうぞお気軽にお問い合わせ願います。
※色はブラックのみです。
商品概要
発売の経緯と概要
フルバランス増幅真空管パワーアンプ“MASTERS BA-218FB/OS”はシャーシ製作先の廃業に伴い、一旦、販売終了となりました。
限定販売しましたフルバランス増幅真空管パワーアンプ 旧型番“MASTERS BA-218FB/P”は特別開発設計したパーマロイコアを採用した出力トランスを搭載しています。
このたび、型番をリニューアルし、”MASTERS BA-218FBG/Pとしました。
商品の特長
限定販売とは
パーマロイコアは、ニッケル合金コアでコアコストが大変高価で、ある程度の量を必要とする真空管アンプ用出力トランスに採用することは困難です。
今回は8台分、16個分のコアが幸運にも入手できました。そのパーマロイコアの特性を生かす検討をおこない、数種類の設計・試作、ヒアリングを繰り返し、ようやく販売にこぎつけることができました。
なにぶんにも、当社は小規模のため、高価なパーマロイコアを充分な量を買い付けることは困難です。限られた台数でフルバランス増幅真空管パワーアンプ“MASTERS BA-218FB”シリーズの再製品化が図られました。
パーマロイコアとは
パーマロイとは、ニッケル・鉄合金のコア材です。
ある程度の電流を流す真空管パワーアンプ用には、立ち上がり磁化特性が俊敏で、ひずみが極端に少ないパーマロイ合金は、38%パーマロイが適しております。
オリエント材は飽和密度が高く、ひずみも少ないですが、パーマロイ合金には及びません。ちなみに現時点ではパーマロイコア採用の出力トランスはタムラから高価格で発売されているだけしかなく、完成品の真空管アンプにパーマロイコア採用の出力トランスを搭載してものはありません。
パーマロイ出力トランス
今回開発したパーマロイ出力トランスは、マスターズと、タムラOBのY.Y氏との共同開発により完成致しました。
バランス増幅に適した2次巻線、1次,2次インピーダンスの設定、バランスNFB巻線の装備、それぞれの巻き数、巻線の検討等、測定やヒアリングを繰り返して完成したものです。含浸、充填処理を含め、手作業により完成致しました。
ひずみが極端に少なく、立ち上がり磁化特性に優れた性能を生かした、高音質出力トランスが完成しました。
バランス増幅真空管パワーアンプ
ご存じのようにスピーカーは、+,-端子を設けて、印加される電流の向きで、動電力(フレミングの法則)により動く方向が決まります。オーディオにおいては、動く方向は便宜的に決めています。通常の(ハーフブリッジ)アンプは-端子はアースに落とし、+端子からスピーカーを駆動します。いわば、スピーカーは片側の端子からのみドライブされることになります。
一方、バランス増幅(フルブリッジ)アンプは、+,-端子の両側からスピーカーの両端子をドライブすることになり、本来、このようにスピーカーをドライブすることが正しい方式です。しかし、そうすると、通常アンプの倍の増幅回路が必要になり、価格やスペースの点で不利になります。オーディオメーカーでは、この理由でバランス増幅に躊躇したのかも知れません。但し、サンスイ電気は20年以上、バランス増幅アンプに徹して、近年、姿を消しました。
真空管プッシュプルアンプ回路を眺めると、RCA入力を位相反転して、バランス信号を作り、出力段はバランス増幅しているのに、出力トランスでアンバランス(シングルエンド)信号に戻してしまい、バランス増幅になっていません。
フルバランス増幅真空管パワーアンプ“MASTERS BA-218FBG/P”は、バランス入力信号をバランス増幅し、出力はバランス信号(ダブルエンド)で、スピーカーをバランス増幅します。また、NFBはバランスフィードバックにより特性を改善します。但し、NFB量は4dBとごく少量で、充分な性能、高音質を得ています。
パワー段回路
パワーアンプは原則として、パワーデバイスの内部抵抗の低いことが、スピーカーのドライブ能力を高めます。多量のNFBによって、見掛け上のDFを高めてドライブ能力を高める方法もありますが、再生周波数の両端で位相偏移が大きくなり、過渡信号に対するNFB効果が著しく減退して、音質を劣化させます。
真空管アンプは、原理的に全段直結回路は実現できませんので、できるだけ内部抵抗の低いパワー管と、できるだけ少ないNFBで高音質アンプを実現すべきです。
フルバランス増幅真空管パワーアンプ“MASTERS BA-218FBG/P”では、EL34を3極管接続して、パワーは落ちますが、低い内部抵抗、低いひずみ率を実現しています。
電源回路
電源回路は需要です。整流回路は高音質で評判の高いフィルムコン、インダクターでπ型フィルターを形成し、後段はケミコン、フィルムコンでのハイブリッド構成となっています。
電圧増幅回路
オール3極管で構成しております。
最も、ノイズが少なく、ひずみが少ない真空管を選別して採用していますので、他の真空管に差換えたときはノイズが増える可能性があります。このまま、ご使用ください。
使用真空管
使用真空管 | ブランド | 本数 |
---|---|---|
EL34 | Svetlana(ロシア製) | 4本 |
6SN7GT | SOVTEK | 2本 |
5963 | RCA | 2本 |
そのサウンドは
サウンドを文章で表現するのは難しいですが、強いて記述しますと以下のような表現となります。
- 極めて明快でクリア、透明でひずみの少ない感じがします。
- 立ち上がりは俊敏で、分解能に優れます。
(特にJAZZサウンドにおける各楽器の分離感が素敵です。) - 真空管アンプの表現としての“ゆったりサウンド”ではありません。
低域,高域、いや、全帯域にわたり、切れ味良く、気持ちの良いサウンドです。
フロントパネルは美しいアクリルプレート仕上げ
画像では見えにくいですが、フロントパネル上にアクリル透明カバーが貼られて、美しい姿です。いつまでも、美しいフォルムを眺められます。
仕様
型番 | MASTERS BA-218FBG/P |
構成 | バランス入力,バランス増幅パワーアンプ |
最大出力 | 18W+18W(3極管接続) |
周波数特性 | 20~20kHz(-0.2dB/1W/8Ω) |
入力 | バランス:2系統,RCA:1系統 |
入力インピーダンス | 20kΩ |
出力端子 | 4~8Ωに対応 |
増幅率 | 22.6dB(バランス),18.6dB(RCA) |
ひずみ率 | 0.5%以下(最大出力の-3dB/1KHz/8Ω) |
残留ノイズ | 0.7mV以下 |
使用真空管 | EL34×4,6SN7GT×2,5963×2 |
サイズ(実測値:突起物を含む) | 380(W)×170(H)×335(D) |
ウエイト | 15.5kg |
消費電力 | 135W(電気用品安全法による表示) |
写真掲載
以下の写真をクリックすると、大きな写真が表示されます。
保証期間
お買い上げ後1年間は無償、以後は有償となります。
発売時期
2017年 6月
ご参考記事
旧モデルの記事です。
【販売終了製品】STAXイヤーSP対応フルバランス増幅真空管パワーアンプ“MASTERS BA−218C/STAX” |
MASTERSブランド |
【販売終了製品】フルバランス増幅真空管パワーアンプ“MASTERS BA−218FB/OS” |