チャンネルデバイダ MASTERS CD−300M
クロスオーバー周波数可変方式採用!サウンドバランス調整で挫折することのないチャンネルデバイダ!
特価:¥89,100(税抜:¥81,000)(モノラル2台セット)
ブラックバージョン モノラル2台セット
シルバーバージョン モノラル2台セット
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商品概要
キーパーツの交換に伴い、チャンネルデバイダ“MASTERS CD−300FC”を上記のようにモノラル機として、登場しました。
チャンネルアンプシステムについて、その問題点と解決法
50年以上の昔から、チャンネルアンプシステムは究極のオーディオ再生方式とされてきました。
筆者も広いリスニングスペースが取れた若いころは、チャンネルアンプをシステムに採用していました。けれども、各帯域のサウンドレベル調整がシビアで、ともすれば、サウンドバランスが崩れてしまったり、ボーカルの口が大きくなったように聴こえたりして、毎日苦労していた記憶があります。オーディオ評論家の菅野沖彦さん宅のシステムはチャンネルアンプシステムでしたが、菅野さんは人知れず、調整の試行錯誤を繰り返していた時期もありました。というのは、或る時は良いサウンドバランスだったが、翌月、伺って聴かせていただくと、“これで良いの?”というときもありました。
さすが菅野さん、サウンドバランス調整には、室内音響測定もおこなった上で、抜群のヒアリングバランス能力で、素晴らしいサウンドに到達しました。その方法は従来のチャンネルデバイダ方式にとらわれずに行われたようです。
チャンネルアンプ方式の難しさは、スピーカーユニットの音響変換器としての不完全さがまずあります。
実際、スピーカ設計にたずさわってみて、周波数特性をフラット近くすると、今度は効率が下がったり、サウンドの瞬発力が悪くなったり、更にリスニングエリアの反射,吸収,拡散,回折現象が発生しています。これは無響室での音響測定をしたり、反響室での吸音率試験を体験すると、室内音響を含めたオーディオ再生の難しさを認識できます。
通常のスピーカ設計において、電気理論どおりのネットワーク設計をすると(例えば伝達関数=1理論)、とてもサウンドバランスの崩れたシステムになります。プロのスピーカー設計者は、周波数特性フラットを意識しながらヒアリングで設計を詰めていき、そのでき上がりのスピーカーシステムのインピーダンス特性を測定してみると、8Ωの公称インピーダンスと言っても、そのインピーダンスは低域共振時のインピーダンス上昇を除外しても、4〜32Ω程度に変動しています(伝達関数=1は成り立たない:古い話で恐縮ですが、私が設計したサンスイSP−150では5Ω〜26Ωと変動しました。)。これは海外のスピーカーでは特に顕著です。B&W,KEF,JBL,TANNOY等、すべての2WAY以上のスピーカーはそのような傾向になっています。
余談ですが、真空管アンプでのトランスインピーダンスタップは、スピーカーのインピーダンス変動を考慮するとあまり意味がありません。
このような状況から、チャンネルアンプシステムのチャンネルデバイダは、電気的理論どおりではサウンドバランスを整えることは難しいということを類推して欲しいのです。これまでのチャンネルデバイダを採用する限り、その難しさはつきまといます。
近年、デジタルチャンネルデバイダが商品化され、デジタル技術により、チャンネルアンプシステムのサウンドバランス調整能力は素晴らしいと言えます。私自身、2名の方の御宅での体験から言えることです。位相,時間遅れ,帯域間のオーバーラップ等の問題はすべて解決してしまいます。
強いて、デジタルチャンネルデバイダに改良点を願うことは、サウンドのA/D、D/A変換を伴うことで、やはりサウンド品位の劣化とは言いませんが、わずかに何かすっきりしないサウンドを感じます。けれども、ボーカルの口のサイズは等身大に納まり、どのような大型ホーンでも時間遅れの問題を気にならなくしてくれる機能は素晴らしいです。
チャンネルデバイダ“MASTERS CD−300M”のユニークな方式
上述したように、スピーカは、完全な音響変換器と仮定しての従来方式のチャンネルデバイダでは、サウンドバランス調整には限界があると考え、ヒアリングでのサウンドバランス調整が可能なように、クロスオーバー周波数を可変にできる方式を採用しました。
使い方としては、始め、電気理論通りのクロスオーバー周波数を設定して、それから、クロスオーバー周波数を可変させながら、サウンドバランスを整え、各帯域のサウンドレベルを調整します。
サウンドバランス調整で挫折することのないチャンネルデバイダが登場したといえるでしょう。
商品の特長
- イメージデザインスケッチからご理解いただけるように、3帯域クロスオーバー周波数は連続可変できます。
- 各帯域のサウンドレベルは連続可変できます。
- カスタム対応は終了いたしました。(2024年10月追記)
- 電源ケーブルは付属します。
仕様
型番 | CD−300M |
---|---|
帯域分割 | 3WAYを標準とします |
帯域分割フィルター | 12dB/oct |
クロスオーバー周波数 | ご指定下さい。 |
入力インピーダンス | 50kΩ以上 |
出力インピーダンス | 10kΩ以下 |
ひずみ率 | 0.005%以下 |
増幅率 | 0dB基準 |
各出力 | レベル可変 |
サイズ | 突起物を含む実測値:330(W)×75(H)×225(D) |
ウエイト | 実測値:1.3kg/台 |
消費電力 | 3W(電気用品安全法による表示) |
写真掲載
以下の写真をクリックすると、大きな写真が表示されます。
イメージ写真
実物写真
シルバーバージョン
これらの写真はカスタマイズ品の“CD−300Mcustom”ですが、外観はこのようになります。
保証期間
お買い上げ後1年間は無償、以後は有償となります。
発売時期
2016年 7月
2016年 9月 3日: 実物写真を掲載。サイズ・ウェイトを実測値に変更。
2021年 3月10日: ケース変更に伴い、実物写真の一部を差し替え。
2021年10月31日: ケース変更(フロントがアクリルプレート、サイドウッドのデザインに変更)に伴い、実物写真の一部をシルバーバージョンのものに差し替え。サイズ・ウエイトを変更。
ご参考記事
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