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一言ご紹介
【MASTERSブランド】
AU-600G/JBL
AU-600G/JBL
1960年代後期に登場した画期的アンプ“JBL SA-600”の改良回路を搭載したアンプ!
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店長が日々感じたことを、オーディオエッセイ風に綴ります。開発日誌、コラムなど、様々な内容を情報発信しています。

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皆さん!どの程度の音量で聴いていますか?

皆さん!どの程度の音量で聴いていますか?

手元に、ピークメーター付きプリアンプ(特別ご提供品 ピークメーター付プリアンプ“MASTERS CA-777M/CUSTOM)があるので、試みに、検証、検討してみました。

まず、皆さんが自分の部屋で聴く音量の最大を90dBとしましょう。この音量は持っている音量計でチェックすると、かなりうるさいです。防音設備がなければ、少し近所迷惑な音量です。その時、スピーカーからはどの程度の音圧を出しているのでしょうか?

次にスピーカーからヒアリング位置までの距離を2mとしましょう。その位置で90dBの音量ですから、そうすると1mの時よりも離れていて下がるので、そのために、スピーカーは90+6dB=96dBの音量を出していることになります。スピーカーの効率を90dB(1m/Ω)とすると、スピーカーには6dB分パワーが入っていなければなりません。6dBの音量アップはアンプパワーで4倍の4Wになります。(但し、ステレオですから、2本のスピーカーでパワーを分担すると考えると、片側アンプのパワーは2Wになります。)

この音量ではとてもうるさく、平均ヒアリング音量はこれから、20dB程度下がって聴いていることが実際のピークレベル計で分かりました。20dBというとパワーに換算すると1/100になります。すなわち0.02W(20mW)となります。この数字を小さいと思うことは間違いです。8Ωでの電圧は0.4Vです。

従って、アンプパワーは2Wもあれば充分実用になります。事実、真空管アンプにおいて2W程度で充分楽しまれている方が多いです。ある程度のパワーマージンを持ちたいとすれば、3dBアップで、4W、6dBアップで8Wあれば充分です。

アキュフェーズのAクラスアンプで、20Wでも、音量が足りないというオーディオ誌でのテストリポートを見たことがありません。評論家さん達はしっかりしたリスニングルームで、それなりの音量で聴いています。それでも、20Wで充分なのです。

販売しているアンプは10Wというとスモールパワーと思われがちですが、これはある程度大きなパワーを表示すれば売れるという、オーディオビジネスがちらつきます。私が山水の在籍時、このような考えはありましたが、売るためにはハイパワーは大きな要素になりました。それから、今の立場になって考えると、上記のように大きなパワーはあまり必要としないのです。

それにしても、ピークメーターの動きはオーディオの“眺める楽しみ”を教えてくれます。ピークメーター付きプリアンプの美しさに見とれています。


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