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一言ご紹介
【MASTERSブランド】
AU-600G/JBL
AU-600G/JBL
1960年代後期に登場した画期的アンプ“JBL SA-600”の改良回路を搭載したアンプ!
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  カテゴリー ‘小澤征爾氏’ のアーカイブ
店長が日々感じたことを、オーディオエッセイ風に綴ります。開発日誌、コラムなど、様々な内容を情報発信しています。

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小澤征爾さんのご逝去

ニュースによれば、小澤征爾さんが88歳でお亡くなりになりました。

最後に見たのは、昨年の松本音楽祭での痛々しい車いす姿でした。

食道がん手術以降、小澤さんは健康を段々と失っていったように思います。

いつか来ると思っていましたが、非常に残念、悲しいです。

私と小澤さんとの接点らしきことは、19歳のとき、N響と小澤さんとのトラブルがあったころの演奏を聴いたことです。

当然、当時のN響メンバーは芸大OB主体ですから、“桐朋学園OBの若造がブザンソンコンクールで優勝したからと言って、生意気な指揮をするな!”というようなムードにあふれていました。

だから、当時のN響指揮者は、岩城さん指揮のコンサートが多かったと記憶してます。響きの悪い日比谷公会堂でけっこう聴きました。

私は小澤さんには注目していました。高校の同級生が商社マンとなって、ロンドンに在住時、小澤さん指揮のコンサートリハーサルにおむすびを差しいれたことがあり、その光景を私に話してくれました。

そのリハーサルぶりはロンドンの一流オケ相手に、楽器各セクションのパート練習までおこない、途中で音楽がバラバラになり、はらはらしたそうです。根気よくバランスをとっていった成果で、仕上がってみると、素晴らしい演奏になっていたそうです。

また、私は小澤さんがボストン交響楽団音楽監督時、若手指揮者への指導ぶりを記録したビデオを何十回も視聴しました。それは、人間味にあふれたものでした。

確か指導を受けたのは十束さんでした。

結果的に十束さんが指揮者コンクールに優勝しましたが、小澤さんの指導のおかげと思いました(その後の十束さんは一流指揮者ですが、イマイチです)。

小澤さんが内外で活躍している頃、日本の評論家さん達の評価は、ベストと言えないジェラシーを感じる評論記事が多かったと思いだされます。

けれども、小澤さんがサンフラシスコ交響楽団から始まったメジャーレーベルでのレコード録音は、目覚ましいものがありました。その後、ボストン交響楽団からも多くのレコードが出て、さらには、ベルリンフィル、ウィーンフィルとの録音も出始めて、メジャー指揮者になったと思います。

私は、それなりに聴きましたが、どちらかと言えば、濃厚で、表情が細やかで、かつ、大きかった印象があります。

そして、サイトウキネンオーケストラが結成されてからは、演奏者の思い入れが大きく、まさに、指揮者と一体となった名演中の名演でした。

けれども、ウィーン歌劇場の総監督になってからのストレスも原因だったかもしれませんが、食道がんを患ってからは病の連続でした。

“指揮者は長生きも芸のうち”という自虐的な言葉がありますが、何と言っても、心身健康で長期間活躍できることです。本当に、残念です。

クラシック音楽界は総じて、飛躍もなく、近年、停滞しているように感じます。

そういえば、昨年秋に、“レコード芸術”は実質、廃刊になってしまいました。

もっと、クラシック音楽の面白さを伝えることをやらないと(例えば清塚信也さんのような分析的な解説をおこなうとか)老人ばかりの愛好者趣味になってしまいます。

また、クラシックオケが映画音楽とかを演奏品目に加えても良いと思います。

これからは、音階(ドレミ)のある音楽だけでなく、半音階を取り入れたブルー音階の世界にも作曲家は目を向けると良いと思います。ジャズミュージシャンとの共演曲とか。

もう、ベートーベン、モーツァルト、ブラームス、マーラーの音楽では限界に来ています。

オーディオ界も良いソフトがあってのオーディオ道楽です。

小澤さんのあとを超えるような指揮者が現れることを期待します!


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