店長が日々感じたことを、オーディオエッセイ風に綴ります。開発日誌、コラムなど、様々な内容を情報発信しています。

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消費税について思うこと

4月から消費税が8%に引き上げられました。
税別表示されて、買うと結構お高くなって、“けっこう消費税3%アップは堪える!”というのが実感です。
私は消費税アップについては賛成派でした。
現場の状況では、例えば、秋葉原のパーツ屋さんで、これまで内税で済ませていたのを外税にして、実質8%アップも見られたし、反対に、何とか3%を吸収して、価格アップを抑えているお店がありました。
けれども、相対的に、3月までより、お金の減りが早いなというのが実感です。

皆さん、物品税について、ご存じですか?オーディオ製品については、工場出し価格に15%課税されていました(ちなみにクルマは23%でした)。 
工場出しとは、オーディオ品では、定価の0.68(仕切り)に15%掛けられていましたから、定価の0.68×0.15=10.2%になります。
数字を当てはめてみると、定価10万のアンプは¥68,000×0.15=¥10,200になります。
10万のアンプの実売は8万になっても、いくらで売ろうとも、メーカーサイドが支払う物品税は変わりません。
現在、この制度が残っているのはガソリン関係の揮発油税でしょう。
税制的には、安売りはメーカーにとっては重税になるので、それなりに営業面ではシビアなものがありました。
そのような感慨に浸りながら、
イシノラボでは、お客様の負担心理を極力軽減してもらいたいという思いで、4月以降も、3%ディスカウントして、実質5%消費税の税込価格でやっています。
少なくとも年内はこのままでいきます!

その3%分は何とか切り盛りして、納税することになります。
どうか、イシノラボの小さい心意気をご理解下さい。

<私の今後の大局的見方>
消費税は1989年4月1日、それまでの物品税は廃止され、竹下内閣で実施されました。そのときは3%、5%、8%とアップされ、来年、10%になりそうです。国際的に見ると、10%の消費税率は納得の数字です。消費税の導入による財政健全化というのがうたい文句でした。ところが、どうでしょう!それから財政赤字は雪だるま、もう1000兆円を超えました。
数学的には、25%以上の消費税にしないとプライマリーバランス(単年度収支、赤字なし)が取れないようです。
大きな視点で見ると、もう10%に上げたところで、ほとんど財政に効果はないでしょう。それは、増税以上に財政支出が垂れ流しだからです。
2015年度は100兆円を超える概算要求が出ています。
近未来的には、デフォルトは起こるでしょう。
親から聞きましたが、戦中から戦後になり、新円切替などと日本人特有のやんわり表現で2ケタ以上の平価切下げがありました。生活は、それは、それは、大変だったと聞いています。
日本の財政はいけるとこまで行って、原点に戻ってやり直すのも仕方ないことだと思います。富裕層ではシンガポールに永住権を取っている方も増えてきたと聞きます。


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