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店長が日々感じたことを、オーディオエッセイ風に綴ります。開発日誌、コラムなど、様々な内容を情報発信しています。
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小澤征爾さんのご逝去

ニュースによれば、小澤征爾さんが88歳でお亡くなりになりました。

最後に見たのは、昨年の松本音楽祭での痛々しい車いす姿でした。

食道がん手術以降、小澤さんは健康を段々と失っていったように思います。

いつか来ると思っていましたが、非常に残念、悲しいです。

私と小澤さんとの接点らしきことは、19歳のとき、N響と小澤さんとのトラブルがあったころの演奏を聴いたことです。

当然、当時のN響メンバーは芸大OB主体ですから、“桐朋学園OBの若造がブザンソンコンクールで優勝したからと言って、生意気な指揮をするな!”というようなムードにあふれていました。

だから、当時のN響指揮者は、岩城さん指揮のコンサートが多かったと記憶してます。響きの悪い日比谷公会堂でけっこう聴きました。

私は小澤さんには注目していました。高校の同級生が商社マンとなって、ロンドンに在住時、小澤さん指揮のコンサートリハーサルにおむすびを差しいれたことがあり、その光景を私に話してくれました。

そのリハーサルぶりはロンドンの一流オケ相手に、楽器各セクションのパート練習までおこない、途中で音楽がバラバラになり、はらはらしたそうです。根気よくバランスをとっていった成果で、仕上がってみると、素晴らしい演奏になっていたそうです。

また、私は小澤さんがボストン交響楽団音楽監督時、若手指揮者への指導ぶりを記録したビデオを何十回も視聴しました。それは、人間味にあふれたものでした。

確か指導を受けたのは十束さんでした。

結果的に十束さんが指揮者コンクールに優勝しましたが、小澤さんの指導のおかげと思いました(その後の十束さんは一流指揮者ですが、イマイチです)。

小澤さんが内外で活躍している頃、日本の評論家さん達の評価は、ベストと言えないジェラシーを感じる評論記事が多かったと思いだされます。

けれども、小澤さんがサンフラシスコ交響楽団から始まったメジャーレーベルでのレコード録音は、目覚ましいものがありました。その後、ボストン交響楽団からも多くのレコードが出て、さらには、ベルリンフィル、ウィーンフィルとの録音も出始めて、メジャー指揮者になったと思います。

私は、それなりに聴きましたが、どちらかと言えば、濃厚で、表情が細やかで、かつ、大きかった印象があります。

そして、サイトウキネンオーケストラが結成されてからは、演奏者の思い入れが大きく、まさに、指揮者と一体となった名演中の名演でした。

けれども、ウィーン歌劇場の総監督になってからのストレスも原因だったかもしれませんが、食道がんを患ってからは病の連続でした。

“指揮者は長生きも芸のうち”という自虐的な言葉がありますが、何と言っても、心身健康で長期間活躍できることです。本当に、残念です。

クラシック音楽界は総じて、飛躍もなく、近年、停滞しているように感じます。

そういえば、昨年秋に、“レコード芸術”は実質、廃刊になってしまいました。

もっと、クラシック音楽の面白さを伝えることをやらないと(例えば清塚信也さんのような分析的な解説をおこなうとか)老人ばかりの愛好者趣味になってしまいます。

また、クラシックオケが映画音楽とかを演奏品目に加えても良いと思います。

これからは、音階(ドレミ)のある音楽だけでなく、半音階を取り入れたブルー音階の世界にも作曲家は目を向けると良いと思います。ジャズミュージシャンとの共演曲とか。

もう、ベートーベン、モーツァルト、ブラームス、マーラーの音楽では限界に来ています。

オーディオ界も良いソフトがあってのオーディオ道楽です。

小澤さんのあとを超えるような指揮者が現れることを期待します!


バランスボリュームの仕組みと接続法

2000年以前のプリメインアンプ、プリアンプには必ずバランスボリュームがついていました。

また、現在でもバランスボリューム付きのメーカー製アンプは多く見かけます。

マスターズアンプも当初、バランスボリュームを設置していましたが、ユーザーの方々から、バランスボリュームは使わないから削除しても良いという意見が寄せられ、現時点では付けていないです。

カスタムでご希望の方には対応しています。また、バランスボリューム自体、安価に販売しております。オーディオ部品専門店では、バランスボリュームは取り扱っていないお店が多いです。

秋葉原・門田無線ではアルプス27型ボリュームでMN型が販売されています(¥1,210)。これがバランスボリュームに該当します。

このようなボリュームインピーダンスは250kΩが標準的に使用されるので、センター位置付近での使用で、音質的に悪影響を与えることはまったくありません。

プリメインアンプ、プリアンプのブロックダイアグラム

図1に示すように、入力信号は入力セレクタースイッチで選択され、バランスボリュームに入力されます。

1960年代にはバランスボリュームは2連(Bカーブ)が採用されました。

そうなると、12時(真ん中)の位置で、L/Rの出力が合います。

けれども、バランスボリュームによる電圧減衰は半分(6dB)になってしまいます。これでは、せっかくの入力信号が小さくなってしまいます。

そこで、図2に示すような12時の位置まで、出力が落ちないボリュームカーブが考えられました。そうすると、12時位置の電圧減衰は無くなります。

バランスボリュームを右に回せば、Rch出力は落ちず一定で、Lch出力が落ちていき、相対的にRchの出力が大きくなったような感じで、L/Rバランスが調節できます。左に回せば、Lch出力は落ちず一定で、Rch出力が落ちていき、相対的にLchの出力が大きくなったような感じで、L/Rバランスが調節できます。

そうして、バランスボリュームの出力はマスターボリウムに導かれ(通常、2連ボリューム(Aカーブ))、アンプ全体の音量が調整できます。

イシノラボでは、標準仕様はバランスボリュームを削除しておりますが、リスニングルームの状態等で、L/Rのバランス調整が必要な方はカスタムで対応しております。

【図1】一般的なプリアンプのブロックダイアグラム
【図1】一般的なプリアンプのブロックダイアグラム
【図2】バランスボリュームの接続法
【図2】バランスボリュームの接続法


スピーカーとアンプとの相性はあるのか!?

“スピーカーとアンプとの相性はあるのか!?”

この課題は、いまだに解明されないテーマです。

それがオーディオ趣味を、楽しく、やりがいあるものにしているのでしょう。

オーディオ誌はブランドホルダーに忖度するせいか、差のつきにくい採点とか、傾向を図で示すとかになっていて、結局、どうなっているのかが分かりにくい結論となっています。

そうして、スピーカーとの相性については、私のところにもご質問をいただくことが多い状況です。

好む音楽ジャンルもあり、一概に言い切ることは難しいですが、それなりの傾向からアドバイスしているところです。

ステレオ誌・最新号記事による相性レポートを読み取り、皆様の参考になればと記述します。
テスターは山本氏です。

ヒアリングに使うスピーカーはエボズES14N(ドイツ製)。

聴き比べするアンプは4機種。

  1. デノン PMA-600N(現行品)(2019年発売)¥6.49万
  2. サンスイ AU-α707(1986年発売)¥12.9万
  3. LUX L505f(2001年発売)¥21.78万
  4. アキュフェーズ E-380(現行品)(2019年発売)¥52.8万

デノン PMA-600N(現行品)(2019年発売)¥6.49万

廉価アンプですが、充分、音源を鳴らしきるような感触のようです。

サンスイ AU-α707(1986年発売)¥12.9万

堂々としたサウンドで、音源の凄さ・ゴージャズさを余すことなく表現。

文句なしとあります。

LUX L505f(2001年発売)¥21.78万

中庸で音像定位が明確。中庸で良いとあります。

アキュフェーズ E-380(現行品)(2019年発売)¥52.8万

ワイドレンジ、サウンドステージが広い、音が薄く、スピーカーとはマッチングしていないとあります。

テスターの方はあまり紙面に登場していない方で、それだけにメーカーに忖度していない素直な感想を記した興味ある記事と思います。

アンプは高価なら良いとか、新しいから良いとは限らない本当のことを述べた記事と思います。

なお、音楽ジャンルについては、

  • クラシック音楽は音階感のあるもの
  • ジャズは半音階が多いもの
  • 歌謡曲は5音階の演歌に近いもの

と考えれば良いでしょう。

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