バランス型トランス式パッシブプリアンプ“MASTERS CA-999FBN/AC”ユーザー様からの驚きのレポート
先週、バランス型トランス式パッシブプリアンプ“MASTERS CA-999FBN/AC”をお買い上げになったM.T.さんから、びっくりするメールが送られてきました。
その内容は、次のようなものでした。
- このパッシブプリアンプのバランス出力端子にヘッドフォンバランスドライブ用接続ケーブルを接続し、そして、お使いのヘッドフォン(インピーダンス:70Ω)をこのケーブルにつなぐ。
- パッシブプリアンプのバランス入力端子にD/Aコンバーター(出力インピーダンス88Ω)のバランス出力を接続し、CDをヘッドフォンヒアリングした。
- 結果、大変良好なサウンドで聴ける。
バランス型トランス式パッシブプリアンプ“MASTERS CA-999FBN/AC”でのヘッドフォン使用の考察
私には、MASTERSトランス式パッシブプリアンプでヘッドフォンを聴こうとする発想はありませんでした。
M.T.さんからは、使い方に問題はないかという問い合わせもいただきました。
冷静に考えると、バランス型トランス式パッシブプリアンプ“MASTERS CA-999FBN/AC”インピーダンスは120Ω程度ですから、接続した入力機器(D/A)のインピーダンスは88Ω、ヘッドフォンのインピーダンスは70Ωですから、インピーダンスマッチングはほぼ取れており、パッシブプリアンプの減衰量は0~66dBで、問題なく音量調整できることが分かってきました。M.T.さんには問題ない使い方であるとのお返事をしました。
前述したように、まったく想定していない使い方であったので、私にとっては少し衝撃でした。。
しかし、まったく想定していない使い方であったのだから、想定すれば問題がない!想定していた考え方は万全ではない!
トランス式パッシブプリアンプ“MASTERS CA-777NS”でのヘッドフォン使用の考察
それでは、トランス式パッシブプリアンプ“MASTERS CA-777NS”ではどうなるだろう?という興味が沸き、同様の実験をおこないました。
測定データに示すように、600Ω出力インピーダンスの発振器をCA-777NSに接続し、CA-777NSの出力に手持ちのヘッドフォン(インピーダンス32Ω)をつなぎ、ATTレベルを3ポジション選択し、その周波数特性を測定しました。
その結果は測定データに示すように極めてフラットでワイドレンジを得ました。
測定データは、絞った音量位置(-48dB),中間位置(32dB),やや減衰量の少ない(26dB)位置で、フラット・ワイドレンジでした。
また、ひずみも測定できる最小電圧レンジ(0.3V)で測定してみると、発振器と同じレベル(ひずみ:0.007%)でした。
安心して、今度は手持ちのCDプレーヤー(出力インピーダンス:600Ω)をCA-777NSに接続し、CA-777NSの出力に手持ちヘッドフォンを接続し、音楽を聴いてみました。そのサウンドは私には全くひずみ感なく、まったくノイズ感のない、クリヤー、パワフルサウンドを味わうことができました。
MASTERSトランス式パッシブプリアンプのヘッドフォンアンプとしての用途
近年、ヘッドフォンリスニングの機会は増えてきて、優秀な高音質ヘッドフォンが登場してきています。
MASTERSのパッシブプリアンプで、プリアンプ機能だけでなく、ヘッドフォンも極めて高品位リスリングできます。
パッシブプリアンプは電源がないので、電源品位や電磁波ノイズがどうこうという問題がまったくありません。
極めて、MASTERSパッシブプリアンプは優れたヘッドフォンアンプでもあることを発見できました。
ちょうど、外観をブラッシュアップした、バランス型トランス式パッシブプリアンプ“MASTERS CA-999FBGシリーズ”とトランス式パッシブプリアンプ“MASTERS CA-777Gシリーズ”を新発売しました。
ご注目下さい!!
トランス式パッシブプリアンプ“MASTERS CA-777NS”におけるヘッドフォン負荷・周波数特性