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JBLアンプ回路のバッテリー駆動に成功!

JBLアンプ回路をバッテリー駆動することに成功しました

やってみました

AU-600G/JBL、BA-600/JBLはずっと大好評を頂いていて、累計製作数は50台を超えました。

作るたびに、そのパワフルサウンドをベースとした高音質に喜びを感じています。

最近、Oさんから、JBL回路アンプをバッテリー電源で聴いたらどうなるだろう?と興味半分の質問がありました。

もともと、JBL SA-600は40Wのアンプですから、低い電源電圧で動作させることはそれなりの工夫をして、AU-600G/JBLは12Wの出力を得ています。

バッテリーの2個による±12V電源では、さらに取り出せるパワーは少なくなりますし、そのままの回路定数ではうまく動作しません。

1日かけて、動作するように回路定数変更しました。

調整し、測定してみると、パワーは6W出ました。

一番、改善されたのは残留ノイズです。AC整流電源より1/3以下(10dB以上)になったことでした。

当然、残留ハム成分がありません。半導体自身の出す微少なノイズだけです。ひずみ、周波数特性など、電気的特性はすばらしいです。

あとは聴いてみることです。

残念ながら、電気的測定ではサウンドパフォーマンスは分からないのです。

また、接続するスピーカー、CDプレーヤー、アナログプレーヤーなどの組み合わせで変動するものですが、ヒアリングに慣れた方なら、おおよその傾向を認知できます。

そして、使用するプログラムソースも影響されますが、これもいろいろ聴いたり、長時間同じプログラムソースを聴き込めば、分かってきます。

聴いてみました

フィメールジャズボーカル(シャーリー・ホーン) 

彼女のボーカルの表情が豊かに聴こえます。そして、息継ぎ間の静寂さが感じ取れます。バックバンドのピアノ、ドラムス、ベース、トランペットなど、本当に彼女と融合して聴こえます。

ピアニスト・清塚信也のCD

広く音楽を語れるピアニスト・清塚信也のCDを聴いてみます。

国内でデジタル録音です。流れるように美しい曲、わざとノイズの入ったピアノサウンドなど、細部も的確にとらえ、スケール感も聴けます。

ジャズ

ジャズは半音階進行、即興演奏、室内音楽的な相互演奏者のかけあいなのが魅力です。特に、ビーナスレコードのジャズ音楽はとてもジャズを楽しくさせる要素が詰まっています。

この内容をさっそうとリスナーに感じさせるのが、JBL回路アンプのバッテリー電源動作といえましょう。

どうすれば実現できるのか?

すでにプリメインアンプAU-600G/JBLをお持ちの方で、ご希望の方はアップグレードをする用意をしようと思っています。

費用は改造費と、バッテリーの取り扱いに不慣れな方向けにバッテリーボックスと充電器があります。

ホームページの「バッテリーボックス」のページをご覧ください。

消費電流は50mA程度ですから、充電は1~2回/月で充分でしょう。

なお、パワーは5W+5Wと小さいですが、86dB以上のスピーカーから、音量不足にはなりません。ガンガン、パワフルに聴けます。

おそらく、残留ノイズの少なさも後押しになっていると思われます。

一方で、クラシックの大編成曲を低効率スピーカーで鳴らしたい方には向かないともいえるかも知れません。その用途には、パワーアンプ“MASTERS BA-600/JBL”が最適と思います。


JBL SA-600回路をバッテリーで動作させる!

 
先日、パワーアンプ“MASTERS BA-600/JBL”をバッテリーで動作できないか?との問い合わせがありました。

そのままの回路定数ではうまく動作しないとの返信を出したものの、気になってきました。

まずは12Vバッテリー2個で動作するように回路を検討した結果、うまく動作するようになりました。最大パワーは5.5Wでした。

それでは試作して、ステレオパワーアンプとして聴いてみよう!というやる気が出て、試作機で聴いてみました。

やはり、バッテリーは完全DCですので、そのサウンドは透明感が出て、音の分離、深みが良く感じられます。持ち前のパワフルさも充分すぎるほどです。
再生が難しいとされるピアノソロアルバムもあえて聴いてみました。ユニークなピアニスト、音楽技法の持ち主、清塚信也のソロアルバムです。キラキラ輝く、透明なサウンドはとてもB&W 805MATRIXとは思えないサウンドに聴き惚れました。製品化した場合、¥4万以下でご提供できると思います。

また、パワーをもっと欲しいという指向にはブリッジ回路接続にすると、20W近くのパワーが得られました。
けれども、JBL回路では、ハイパワーを求める場合はアンプの電源電圧を高めるほうがコストパフォーマンスが高いです。なぜなら、アンプの出力は電源電圧の2乗に比例するからです。例えば、電源電圧を±30Vにすれば、アンプ出力は5W×4の20Wを超えます。3倍の±45Vとすれば、45Wの出力が得られます。

ご興味のある方は、お問い合わせください。


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