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一言ご紹介
【MASTERSブランド】
AU-600G/JBL
AU-600G/JBL
1960年代後期に登場した画期的アンプ“JBL SA-600”の改良回路を搭載したアンプ!
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店長が日々感じたことを、オーディオエッセイ風に綴ります。開発日誌、コラムなど、様々な内容を情報発信しています。

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JBLアンプ回路のバッテリー駆動に成功!

JBLアンプ回路をバッテリー駆動することに成功しました

やってみました

AU-600G/JBL、BA-600/JBLはずっと大好評を頂いていて、累計製作数は50台を超えました。

作るたびに、そのパワフルサウンドをベースとした高音質に喜びを感じています。

最近、Oさんから、JBL回路アンプをバッテリー電源で聴いたらどうなるだろう?と興味半分の質問がありました。

もともと、JBL SA-600は40Wのアンプですから、低い電源電圧で動作させることはそれなりの工夫をして、AU-600G/JBLは12Wの出力を得ています。

バッテリーの2個による±12V電源では、さらに取り出せるパワーは少なくなりますし、そのままの回路定数ではうまく動作しません。

1日かけて、動作するように回路定数変更しました。

調整し、測定してみると、パワーは6W出ました。

一番、改善されたのは残留ノイズです。AC整流電源より1/3以下(10dB以上)になったことでした。

当然、残留ハム成分がありません。半導体自身の出す微少なノイズだけです。ひずみ、周波数特性など、電気的特性はすばらしいです。

あとは聴いてみることです。

残念ながら、電気的測定ではサウンドパフォーマンスは分からないのです。

また、接続するスピーカー、CDプレーヤー、アナログプレーヤーなどの組み合わせで変動するものですが、ヒアリングに慣れた方なら、おおよその傾向を認知できます。

そして、使用するプログラムソースも影響されますが、これもいろいろ聴いたり、長時間同じプログラムソースを聴き込めば、分かってきます。

聴いてみました

フィメールジャズボーカル(シャーリー・ホーン) 

彼女のボーカルの表情が豊かに聴こえます。そして、息継ぎ間の静寂さが感じ取れます。バックバンドのピアノ、ドラムス、ベース、トランペットなど、本当に彼女と融合して聴こえます。

ピアニスト・清塚信也のCD

広く音楽を語れるピアニスト・清塚信也のCDを聴いてみます。

国内でデジタル録音です。流れるように美しい曲、わざとノイズの入ったピアノサウンドなど、細部も的確にとらえ、スケール感も聴けます。

ジャズ

ジャズは半音階進行、即興演奏、室内音楽的な相互演奏者のかけあいなのが魅力です。特に、ビーナスレコードのジャズ音楽はとてもジャズを楽しくさせる要素が詰まっています。

この内容をさっそうとリスナーに感じさせるのが、JBL回路アンプのバッテリー電源動作といえましょう。

どうすれば実現できるのか?

すでにプリメインアンプAU-600G/JBLをお持ちの方で、ご希望の方はアップグレードをする用意をしようと思っています。

費用は改造費と、バッテリーの取り扱いに不慣れな方向けにバッテリーボックスと充電器があります。

ホームページの「バッテリーボックス」のページをご覧ください。

消費電流は50mA程度ですから、充電は1~2回/月で充分でしょう。

なお、パワーは5W+5Wと小さいですが、86dB以上のスピーカーから、音量不足にはなりません。ガンガン、パワフルに聴けます。

おそらく、残留ノイズの少なさも後押しになっていると思われます。

一方で、クラシックの大編成曲を低効率スピーカーで鳴らしたい方には向かないともいえるかも知れません。その用途には、パワーアンプ“MASTERS BA-600/JBL”が最適と思います。


JBL SA-600回路の躍動サウンド

JBL SA-600回路の本当のユニークさによる躍動サウンド 

約50年前に出現したJBL SA-600アンプは当時としては画期的でした。日本のエンジニア達が衝撃を受けたのは、全段直結コンプリメンタリーを実現した出力ステージのTサーキットでした。
けれども、その先にある、独自性を見逃していたようです。
それは・・・

初段の定電流回路を必要としない、かつ、NFBサミングポイントを明確にす反転回路構成

初段の定電流回路を必要としない、かつ、NFBサミングポイントを明確にす反転回路構成です。

非反転アンプでは、初段回路には定電流回路を入れないと、ひずみが残ります。反転構成回路は入力インピーダンスが高く取れないもどかしさはありますが、プロ機器における10kΩの入力インピーダンスを実現していて、全く問題ありません。

位相マージンを充分とった位相補償回路による発振安定度の見事さ

位相マージンを充分とった位相補償回路による発振安定度の見事さです。

このことは位相特性を回路図から計算してみると、充分な発振マージンが採れています。

唯一の欠点、アイドリング電流の調節ができない

唯一の欠点は、オリジナル回路の温度補償回路がダイオードのみによるので、アイドリング電流の調節ができません。

このことをトランジスタを採用した温度補償回路で解決しているのが、プリメインアンプ“MASTERS AU-600G/JBL”です。

ブート・ストラップ回路の優れた立ち上がり特性

また、2段目に採用されているブート・ストラップ回路は立ち上がり特性を優れたものとします。

けれども、現在、ブート・ストラップを採用したアンプは存在せず、AU-600G/JBLだけです。

私の使っているスピーカーとの組み合わせ

私の使っているスピーカーは、TANNOYアーデン、JBL4320、そして、最近入手したB&W 805MATRIXです。

やはり、ジャズやポップスを聴くとなると、JBL4320にAU-600G/JBLに決まってしまいます。
もちろん、小型のB&W 805MATRIXでもそれなりにパワフルに鳴ってくれます。
TANNOYアーデンでクラシックを聴くには、AU-600G/JBL はあまり使いません。

さらなるパワーをご希望の方へ

さらなるパワーをご希望の方は、30W以上のパワーアンプも製作できるのでご相談下さい。

ともかく、“JBLスピーカーや長岡さんの提唱している高効率アックロードホーンスピーカーには最適!”と言い切れます!


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