はじめに、MASTERSのプリメインアンプで最もリーズナブルなアンプが“MASTERS AU-206G”です(税込¥52,800)。
そのせいか、あまり、皆様に注目されないようです。
ところが、このアンプ、実にタフでパワフルサウンドのアンプなんです。
8W+8Wのスモールパワーです。
このアンプのタフさは低インピーダンスロード性能です。
4Ωロードでの1/8パワーテスト(国際標準)をおこなうと、ヒートシンクの温度上昇は10度、電源トランスの外部温度上昇は6度でした。
この要因は、けっこう大きな容積のヒートシンク、大容量のパワートランジスタになります。
まったく、問題ないので、今度は思い切って2Ω負荷にして、サイン波で、クリップする値をチェックします。
それよりもFF時大きな入力となる(方形波になるくらい)音楽信号をCDで3時間ほど動作させましたが、4Ω時の1/8パワー試験と大差ない結果が得られました。
正直、私も少し驚きました。やはり、スモールパワーに比べ、大きなヒートシンクの威力とも言えるでしょう。
一応、仕様書には適合インピーダンスは4Ω~8Ωとしてありますが、低インピーダンスSPのマッチングには最適です。
なお、そのサウンドは上述したように、パワフルな音楽ソースに向いています。
但し、クリップパワーは8Wですから、そのあたりは、ご留意ください。
今度は、32W+32WのパワーアンプBA-999系について、テストしてみます。
お読みくださり、ありがとうございます。
オーディオ誌“ステレオ”に、パワーアンプ“MASTERS BA-2014T”を購入した方のヒアリングレポートが掲載され、このアンプにそれなりに皆さんの注目が注がれたようです。
本来、このパワーアンプは高効率のホーンドライバー用のアンプとして開発したのですが、実際、通常の効率(88dBくらい)のスピーカーでも、充分すぎるパフォーマンスが得られています。
そのせいか、予想以上の注文を頂いております。最近では、マッチングトランスの高品位ファインメットコアを採用したカスタムアンプも作っております。
以下は、そのアンプのユーザーH・Mさんのヒアリングレポートをご本人のご了解をいただきましたので掲載させていただきます。
以下、そのレポートです。
先日修理いただいたトランス式パッシブプリにつなぎ、
音楽をかける前に残留ノイズを確認してみました。
ALTEC 604C のホーン開口部に耳を限界まで近づけ、
徐々にパッシブプリのボリュームを上げていきます。
終にはフルボリュームになりましたが、何も聴こえてきません!?
接続、電源スイッチをチェックしましたが、問題無しです。
恐れ入りました。トランス式パッシブプリとBA-2014T は、
高能率ユニットにとって最強のコンビだと確信しました。
はやる心を抑え、エアコンの風量を弱にしてから
お気に入りのシーネ・エイ/シングズ・スタンダードをかけます。
生々しいボーカル、彼女の唇の動きさえもが分かるようです。
透明感のある弱音部から、音楽が消え入った後の静寂感。
混濁感のない生き物のように弾むウッドベース。
幾度となく聴いた曲がまるで初めて聴くような感動を伴います。
音楽に没頭出来る素晴らしいアンプをありがとうございました。
というわけです。
ご承知のように604Eの効率は102dBもあります。
通常のスピーカーより14dB以上高く、アンプの残留ノイズが気になってしまうものです。
皆様、ノイズのないアンプで、本当のサウンドを味わってください。
なお、いろいろなカスタムリクエストにも対応できますので、ご興味のある方はご連絡ください。
世界情勢
世界的に、すべての分野はインフレ状態になっています。
この原因は新型コロナによるものと言えるでしょうし、中国/ロシアvsUSAとの対峙も少しは影響するのかも知れないでしょう。
一方、地球最終時計によれば、もうあとわずかで、地球環境は滅亡しそうです。
人類、いや、権力を持った人間はそのような状況を考えないのでしょう(トランプ大統領がそうであったように)。
その点、オーディオ趣味は平和的な道楽、楽しみといえましょう。
オーディオ製品の値上がり
懇意にしているオーディオショップからのお話ですが、輸入代理店では、海外からの値上げと円安で、軒並み、値上げラッシュになってきたようです。
元々、海外オーディオ商品の高価格は、ユーザーの方々の購買意欲をそぎつつあります。
仕方なく、オークションや手持ちの長年の使用で経年劣化したコンポを使い続けているような傾向もみられるそうです。
マスターズアンプでは、もともと、何とか活動が継続できればとの思いから、リーズナブルなプライスを心掛けております。
また、部品の入手難、価格の大幅アップが続いておりますが、何とか耐えて、皆さまにご負担をかけることなく、入手されて、楽しまれることを念じております。また、皆さまのカスタムリクエストにも良心的にお応えしておりますので、お気軽にご相談ください。
パワーアンプ“MASTERS BA-2014T”について
先のブログで、パワーアンプ“MASTERS BA-2014T”について、情報をお伝えさせていただきました。
その後すぐ、パワーアンプ“MASTERS BA-2014T”にご注文いただき、組み立て、調整を終わり、測定を行いました。
驚くべきは、通常、半導体アンプはNFB量が位相補償回路により、高域ひずみ率の上昇傾向が見られます。けれども、BA―2014Tにはまったくそのような現象はありません。それは、マッチングトランスにより、8Ωスピーカー負荷は、アンプにとっては80Ω負荷のAクラス領域で動作することになるからです。
それはそれとして、音楽を聴き始めました。何という静寂な空気のなかで、瑞々しく、リアルに音楽が流れています。製作者として、至福の時間です。
そして、近日中にはユーザー様向けに送り出されます。
(父親が娘を嫁に出す気持ちです。)