店長が日々感じたことを、オーディオエッセイ風に綴ります。開発日誌、コラムなど、様々な内容を情報発信しています。

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MASTERS BA-225FB/MOSのバランス伝送

新製品MASTERS BA-225FB/MOSについて、早速のお問い合わせをいただいております。
皆さんに興味を持っていただき、開発者としては嬉しい限りです。

オーディオアンプは、一般的に、グランドに対して増幅作用があるように作られています。これをグランドアンプとか、ハーフブリッジアンプと呼びます。
これは、スピーカをつなぐときに、一方をグランドに、片方をアンプの出力に接続します。そして、入力も同じようにグランドに対して入力されます。したがって、普通のアンプは、入力はグランドに囲まれ、心線に信号が流れるケーブルがつながれることになります。

ところが、プロオーディオのように長い距離を延ばす場合には、これでは、ノイズが混入して、オーディオ信号の品位が落ちてしまいます。そこで、オーディオシグナルを2本用意して、そこに、マイナスとマイナスの信号を用意して、周りをグランドで囲む方法が、バランス伝送と呼ばれるものです。この方法ですと、入力ラインにはノイズが入ろうとしてもキャンセルされて、外部からノイズが入らなくなります。
「MASTERS BA-225FB/MOS」の商品のページに、ブロックダイヤグラムを掲載しました。
ブロックダイアグラムを眺めていただくと、入力3がこれに相当します。
通常の「バランス対応アンプ」というものは、入力部でバランスを通常回路(アンバランス)に変換して、通常のアンプで増幅して、上記のように、スピーカーを動作させるものです。

今回は新製品で採用している、「バランス伝送」についてご説明しました。
次回は「バランス増幅」について、その次は「バランス電源」について解説する予定です。


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