店長が日々感じたことを、オーディオエッセイ風に綴ります。開発日誌、コラムなど、様々な内容を情報発信しています。

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最近のラジオ番組を聴いて

まず、皆さん、TBS、文化放送、日本放送、ラジオ日本はFM帯がメインになっています。
建物の高層化で、AM電波がノイズひどく、まともに聴けないご家庭が多いと思います。

ワイドFM放送はステレオで放送されていると思いますか?受信信号をオシロスコープでリサージュを描かせればわかるのですが、つい面倒で、TBSに問い合わせてみました。待つこと4日、ステレオで送っているとのこと。

けれども、ナレーション部分ではモノのようです。

また、音楽でも、FMチューナーのステレオインディケーターは点灯しますが、ステレオ感が少ないようです。わかりやすいイヤホンで聴いても、従来のFM放送局のほうが、ステレオ感があるようです。

それにしても、私は子供のころからのラジオリスナーですが、ここ5年、リスナーとのポンコツ問答が多くなったと感じるのは、自分が老いたのでしょうか?
特に、女性キャスターの話題にはついていけません。私は料理、家事はやるほうですが、・・・。 

その中で、先週の金曜日、TBS 朝8:30からの臼井ミトン(ミュージシャン)さんの放送には感心しました。話題は音楽の響きについてです。

彼によれば、まず、音楽を演奏、聴くには、平行面のある部屋では、まずいとはっきり言いました。専門的に言うと、平行面があると定在波(Standing Wave)が発生し、音がごちゃごちゃになり、聴き取りにくくなったり、特有の癖が付きます。

彼は、音楽ホール、特に生音がいのちのクラシック用ホールは、それが生命と断言しました。そして、日本のホールは文化会館以降、たいへん良くなり、特に、サントリーホールは世界有数のホールとして、評価されたと言っていました(私はミューザ川崎も素晴らしいと思う!サイモン・ラトルはこのホールをベルリンに持って帰りたいほど!と言ったそうです)。

続けて、マイクを使い、スピーカーで大きな音にするライブ用ホールと、音楽ホールとは明確に用途が異なるので、ホール設計は異なると言っていました。

何と素晴らしいミュージシャンではありませんか。ここまでわかって言う方は今まで聞いたことがありません。感心しきりです。

確かに、中野サンプラザ、武道館、国技館などは、音響的配慮はなされていない比較的デッドに作られています。臼井ミトンさんはこのようなトークを30分程度おこないました。彼の認識のすごさに驚きました。

とかく、ミュージシャンは音質を味わうリスナーになりえません。自分の音が聴こえるか、聴こえないかが関心事なのですから。

臼井ミトンさんの次のコーナーは、真面目過ぎて白けないように、ビールの飲み比べでした!!


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