B&W 805MATRIXを入手しました!
私がヒアリングに使っているスピーカーはJBL4320、TANNOY アーデンと共に大型で、アルニコマグネットユニットを採用したモニター用と言えましょう。
以前から小型スピーカーを探していたのですが、偶然、ヤフオクで落札できました。約10万でした。
到着し、使用しているモニタースピーカーの前にスピーカースタンドを置き、その上に805MATRIXをセットしました。
さて、このスピーカーの理論的な特長を記してみます。
- スピーカーキャビネット内に格子を立てて、キャビネット内の定在波減少とキャビネットの強度を増した構造になっているようです。
- 小型ですが、低域共振周波数は低いところにあり、低域のレンジは広いほうです。
- 効率は87dB程度で、中帯域における最低インピーダンスは4Ω台に下がります。
このため、効率は87dBを維持できたものと思われます。 - 2kHZ付近で、インピーダンスは32Ωに上昇します。
おそらく、ネットワークが6dBタイプと言われているので、周波数特性をフラットにするための考えと思われます。
従って、真空管アンプのような、DFの低いアンプではこの帯域が2~3dBは盛り上がると予測されます。どちらかと言えば、半導体アンプのようなDFの高い定電圧ドライブを想定していると思われます。 - バスレフポートはリアにあり、低域での混濁を避けているものと思われます。
- ツイータ―は上部に独立配置しており、ウーファーとの位相関係の改善と指向性の改善を目指していると思われます。
- ウーファー(16.5cm)の振動板はケブラーで、ボイスコイルボビンに採用されていた材質を改良したものと思われます。
ポリプロピレンより軽く、接着性も良いので、優れた反応が得られると思われます。
と言うわけで、1991年、発売当時、かなり先進的な技術・理論を取り入れています。
肝心のサウンドは、私の使用しているTANNOY(アーデン)、JBL4320のような38cmウーファーを採用している大型システムのような迫力にはかないませんが、近年のJBLスピーカーよりも低域再生が優れ、中域がスムーズ、高域もすっきりしています。
どちらかと言えば、暖かいサウンドです。
クラシック、ジャズ、ポップスでも、気持ちよく聴けます。
アンプとの相性はMASTERS AU-600G/JBLとの組み合わせで聴くジャズは、わくわくします。昨今の円安で高価になった海外品も10万円以下で入手できたのは幸運です。