店長が日々感じたことを、オーディオエッセイ風に綴ります。開発日誌、コラムなど、様々な内容を情報発信しています。

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評価の高いプリメインアンプ“MASTERS AU-880L”

プリメインアンプ“MASTERS AU-880L”は10W+10Wのパワーで、横幅330mmのコンパクトなプリメインアンプです。

発売して半年くらい経ちますが、パッシブプリアンプの影に隠れて目立たない存在でした。けれども、自宅でこのアンプを使ってみて、そのパーフォマンスの高さには驚きました。おそらく、世界一、残留ノイズが少なく(LPF80kHzで30μV以下)、ひずみも極小、ワイドレンジで、全くと言って良いほどノイズが少なく、これまでノイズに埋もれてしまった音楽、オーディオ情報を聴ける、その清らかな印象は注目に値します。しかも、アイドリング状態の消費電力は3W、1W程度の大きいサウンドで動作させても、5Wの消費電力にもびっくりです。ちなみにEL34pp真空管アンプでは160Wくらいの電力を消費します。

クラシックでも微妙なホールの空気感、スタジオ録音での、隠し味に入れた微妙な細かいサウンドも聴こえてしまいます。打ち込み音楽でも、ミュージシャンがリスナーには聴いてもらえないような細かいサウンドも検知できてしまいます。
思い切って、3年ぶり?くらいに、“オーディオ・アクセサリー誌 141号”に、このアンプをヒアリング評価に提出してみました。135ページをご覧になると、私が感じていた以上のヒアリングライターの方のコメントが読めると思います。マスターズのような零細なブランドでも、きちんと評価頂いたことにありがたく思っております。

さて、オーディオアンプの仕様で、S/N比について記述されることがあっても、残留ノイズの記載はあまりされません。例えば、8Ω/100Wのアンプで、90dBのS/N比というと、このアンプの残留ノイズは28.3V(100Vの出力電圧)×0.000033≒0.93mVです。ユーザーの方の再生出力は大きい音のときでも、せいぜい1W(8Ω/2.83V)です。そのときの上記アンプを聴いているときのS/N比は、0.93mV÷2.83V≒0.0032→70dBに低下しています。簡単にいうと、最大出力の1/10のパワーで聴けば、20dBもS/N比が低下します。この0.9mVに貴重な音楽情報が埋まってしまっているとも考えられます。
AU-880Lでは、残留ノイズが30μV→0.03mVですから、1Wで聴いたとき、S/N比は100dBを超えます。優れたS/N比ですから、これまでノイズに埋もれた、聴こえないサウンドが聴こえてくるのです。特に、高効率スピーカをお使いの方は、本当の音楽情報を聴き取ることができます。
究極なところでは、MASTERSのパッシブプリアンプである、“MASTERS CA-777S”や“MASTERS CA-999FBS”ならば、プリアンプの残留ノイズはゼロで、音楽情報が全て再生されます。


3月11日の大震災の復興は長い道のりです。先週、皆様のおかげで第3回目の寄付をすることができました。微力ですが、継続していくつもりです。また、被災地地域の方に、早く働く場ができることを願っております。

一方、放射能騒ぎには、日本人の潔癖さ、細かさが、マイナス要因になっているように感じます。ともかく、長期、微量の放射能被爆の医学的データが無く、あるのは、チェルノブイリでも、長期被爆で亡くなった方がいないという事実です。むしろ、そのためのストレスで、放射能被爆よりも免疫力低下によって、DNAが変化してガン化することを憂慮します。将来のある乳幼児の方は、B型肝炎のように30年後に発病することもあるかも知れませんが、少なくとも、60歳以上の方はふるさとの地で、ゆうゆうとお暮らしになることが良いと思っております。わたしが、そこに住めといわれたら、住んでもよいという気持ちです。皆様、もっと、おおらかに生きていきましょう。そして、楽しいオーディオで毎日を過ごしましょう。

最近の注目点として、秋葉原では、ガイガーカウンターが¥49,800くらいで売れています。¥13,900で、ガイガーカウンターのキットも販売されています。ガイガーカウンターは夜光塗料にも反応します。やるせない気持ちです。


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