店長が日々感じたことを、オーディオエッセイ風に綴ります。開発日誌、コラムなど、様々な内容を情報発信しています。

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トランス式パッシブプリアンプ“MASERS CA-999FBS”を納入致しました!

イシノラボの近くにお住まいのSさんは、MJ誌 リスニングルームに登場したこともあるオーディオ大好き、音楽大好きな、お方です。Sさんはいろいろな遍歴の結果、ここ数年、ALTEC A7のスピーカに、フルバランス・パワーアンプ“MASTERS BA-225FB/S”(カスタム品)をベースに日立のTO―3型MOSFETを搭載したカスタムアンプで、バランス伝送,増幅で使っておられました。

ALTEC A7スピーカは100dB以上の高効率なので、残留ノイズを極力少なくして音楽情報を充分に味わいたいというご要望でした。

これまでお使いのプリアンプも充分ローノイズでしたが、今回さらにピュアなサウンドに浸りたいということでした。また、深夜でも小音量で聴きたいとのことで、ノイズが発生しない、トランス式パッシブプリアンプ“MASTERS CA-999FBS”のご注文を頂きました。カスタム部分は、L/Rチャンネルにバランスボリウムを兼ねたボリュームを設置したいということで、そのようなご希望に応えました。

早速Sさんからご感想をいただきました。要旨をご紹介させていただきます。

再生システムは、ブリッジ(バランス増幅)アンプとの組み合わせです。平野さんがおっしゃるところのリッチなサウンドでしょうか、豊かに鳴ってくれます。が、しかし、キレがあり、ヴォーカルがはっきりしています。古い音源も得意です。曇りが無く、耳障りなところが一切ありません。インプットが左右可変なおかげで、このような夜更けの時間帯に聞くにはうってつけです。

イシノラボのパッシブプリのサウンドのパフォーマンスは、パワーアンプをバッテリードライブアンプに致しますと、まさにマイクセッティングが分かってくるようなリアルさで、音楽の持つエネルギーを再現してくれます。けれども、バッテリー充電の扱いは±2電源ですので、このあたりをご理解いただく方がお使いになれます。また、充電の手間(2~3週間に1回くらい)をこまめにおこなっていただく手間がかかります。しかしこの手間を惜しまずに行っていただければ、このような素晴らしいサウンドが楽しめます。

手間をかけることなくリアルサウンドを体験したいという場合は、はじめは100V電源による外部電源方式で始められるのもよろしいかと思います。


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