店長が日々感じたことを、オーディオエッセイ風に綴ります。開発日誌、コラムなど、様々な内容を情報発信しています。

ブログのホーム

半導体プリアンプも電源部が最重要です!

このところ、ピュアサウンドのトランス式パッシブプリアンプを聴いてから100V電源で動作するプリアンプを聴くと、ピュアなサウンドではトランス式パッシブプリアンプに及ばないにしても、半導体プリアンプでも、電源部に考慮を払えばかなりのレベルのサウンドになることを実感するようになりました。

その例としては、他に例をみない(オンリーワンと思います)真空管整流方式を採用したフォノイコライザーアンプ“MASTERS PH-700VTS”です。

真空管整流方式は、半導体ダイオードのような短時間整流電流が逆流してパルスノイズを発生することがなく、スムーズに整流する性能です。
PH-700VTSでは、充分な電流容量(150mA以上)を有する整流管を2本搭載して、電源部が大きく重くなりますが、そのおかげで、とてもなめらかで表情豊かなアナログレコードサウンドが聴けます。特に、MCトランス“MASTERS MC-203”と組み合わせると、しなやかで表情豊かなサウンドが聴けます。
MC-203は、オルトフォン、テクニカ、デノン等あらゆるカートリッジに対してインピーダンスマッチングを取って対応致します。

なお、日本で有数なアナログオーディオショップ、サウンドハイツさん(千葉県市原市)で視聴できます。

参考解説として、半導体プリアンプでは、通常は安定化電源を搭載しますが、流れる電流がほぼ一定なプリアンプでは、あえて安定化電源を搭載する必要がありません。むしろ、安定化電源が不安定動作した場合、オーディオ信号出力に発振状況に似たノイズが混入して、良くありません。
もっとも、バッテリー電源による半導体プリアンプは、リップルゼロ・ノイズゼロなので、内部抵抗が低いバッテリーで動作させれば、素晴らしいサウンドになります。(但し、内部抵抗が大きく、すぐに電圧降下し容量の小さい乾電池はだめです。)


ブログのホーム