店長が日々感じたことを、オーディオエッセイ風に綴ります。開発日誌、コラムなど、様々な内容を情報発信しています。

ブログのホーム

クラシックコンサートサウンドとオーディオサウンド!

涼しくなって、音楽を聴ける良い季節になってきました。

わたしは、コンサートは頻繁には行きませんが、それでも年に2回程度クラシックコンサートに出かけています。

コンサートホールも、あまり、片寄らないようにしてます。大ホールでは、「サントリーホール」・「池袋・芸術劇場大ホール」・「墨田トリホニーホール」・「所沢市大ホール」・「東京文化会館」・「NHKホール」・「中野サンプラザ」・「千葉文化会館」・「市川文化ホール」、小ホールでは、「トッパンホール」・「みなとみらい小ホール」といったところです。

ホールによって、また、オーケストラによって、指揮者によって、座席によって、サウンドは異なるので、原音再生のメイン要素とは言い切れないと思います。
わたしはその要素の中で、ひとつだけある程度決めていることがあります。それは、できるだけダイレクトサウンド成分を聴き、レコーディングマイクの位置とそれほど違わないところで聴くことです。それは前から2列目あたりの座席で、そこで聴くと、いわゆるそのオーケストラの、その指揮者の違いによるサウンドを比較的認識し易いと思います。

一昨年、ゲルギエフ・キーロフ歌劇場オーケストラの“春の祭典”を聴いたときは、同じ演奏のCDがあるので大変参考になりました。この難曲の組立・構成が非常に理解でき、私の装置で聴くサウンドとコンサートでのサウンドとはそれほど違わないという感触を得ました。皆様の聴いているサウンドグレードもかなりの水準と推察します。但し、大きな再生音は近所迷惑にもなるので、Dレンジの凄さの体験、これはコンサートも、それも前席が絶対良いです。昔は、コンサートホールでのオーケストラのチューニング音を聴いただけで、オーディオでのサウンドと違いリアルさで、負けているとずっと思っていました。

つい先日、東京フィルのコンサートに行ってきました。そのサウンドも、帰ってきてから自分の装置のサウンドと聴き比べてみても、それ程の違いは感じませんでした。わたしの装置は、視聴にこられた方も感じられたように、特に、高額はものでもありません。したがって、上記の席のあたりで聴く限り、オーディオ再生技術もそれなりのレベルに達したと思います。ただし、近年のCDサウンドはあまりにも綺麗過ぎ、リアル感が薄れているように感じます。コンサートにおけるオーケストラのサウンドはそんなに綺麗ではありません。世界的名手が弾くストラスバリウムの名器も近距離(4mくらい)で聴くと、弦をこする音は凄いし、時には悲鳴を上げます。

とにかく、オーディオは趣味・道楽ですから、あくまでもご自分の主義・主張をひとりよがりにならない程度に目指して、楽しまれて、一生の友とされることを願っています。


ブログのホーム