店長が日々感じたことを、オーディオエッセイ風に綴ります。開発日誌、コラムなど、様々な内容を情報発信しています。

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コンサートサウンドとオーディオサウンド

ここ2年、“ミューザ川崎シンフォニーホール”が、主にコンサートに通うホールになっています。
その間、東京芸術劇場(池袋),墨田シンフォニーホール,オペラシティコンサートホールには出かけていました。サントリーホールはここ3年くらい行っていないです。
ミューザ川崎は、東日本大震災でホール天井が落下したことで有名になりました。このホールはベルリンフィル,ウィーンフィル等のメジャーオーケストラがサントリーホールと並んでコンサート会場とすることで分かるように、高く評価されているようです。
このホールに私は前列2列,8列,2階5列,3階右側,それに2階アリーナ席といろいろ聴いてみました。また、リハーサルも聴きに行き、200名程度の観客での響きの豊かさも体験しました。

私の感じたホールの特長

  • 演奏スペースの高さが低く、観衆からの目線を上げずに、一体感があるのが好ましいです。
  • ホール全体の響きが明るく、軽やかで、重苦しさがありません。レコードで聴くベルリンフィルハーモニーホールのような響き具合を感じます。
  • ここ2回、2階アリーナ席で聴くと、オーケストラとの一体感が得られ、指揮者の指揮振りと団員の反応がつぶさに見られるのは収穫です。

コンサートサウンドとオーディオサウンドとの違い

  • 当然ですが、Dレンジの差はどうしようもありません。アリーナ席、1階、前列では、オーディオメーターで測定したわけではありませんが、ピークで110dBは超えているでしょう。無音時での騒音レベルは50dB程度かとも思います(隣席の方の息遣いが聴こえる)。Dレンジは60dB以上ありそうです。この大音響を体に浴びる爽快感はコンサートの良さです。ちなみにスピーカー測定に使用される無響室の無音レベルは25dBくらいです。
  • 一方、私は必ず10分程度、目を閉じて(視覚をなくして)、聴いてみることにしています。やはり、人間の情報収集力は視覚情報が80%以上です。
    かつて、オーケストラの楽器配置が左~センター~右の音場展開は高域~中域~低音域になるように第一バイオリン,第二バイオリン,ビオラ,チェロ,その後ろにコンバスとステレオ音場を認識しやすかったのです。周波数バランスも気持ちよく聴けたのですが、近年、右側にビオラが来て、チェロが中央よりに入って、音域バランスが我々オーディオファンから乱れたバランスに聴こえるのは残念です。
    その状態で目を閉じて聴いてみると、確かにFF時のサウンドレベルの大きさには、とてもオーディオ機器とリスニング環境では再現できませんが、通常演奏レベルの音質・音調はコンサートと私のリスニングルームでも差異はそれほどないように感じています。むしろ、オケから離れた席で聴くより、細部の楽器展開はオーディオリスニングのほうが良好に聴こえます。
    従って、コンサートに行く意味は20%の聴覚情報より、80%の視覚情報を味わうように感じます。ここ2回ほど、2階アリーナ席で聴くと10mくらいの距離で指揮者の指揮ぶりがオケサイドからすべて見られます。どのタイミングでオケが指揮者についていくか?オケとオケ団員との相互のやる気が何となくわるような気ががします。

コンサートに行く意味

クラシックコンサートでは、視覚/聴覚とによって、会場で感動を共感でき、充足感を得ることができることは大きな意味があります。スピーカーを使ったライブコンサートではそのサウンドはCDで聴いた方がはるかに良好なサウンドで聴けます。けれども、やはり、主に視覚情報により、みんなで感激に浸れる一体感は素晴らしいものです。

オーディオ評論家では故、金子秀男さん、山中敬三さんはクラシックコンサートに出かけていました。山中さんはサントリーホールで倒れ、帰らぬ人になりました。菅野沖彦さんはクラシック録音(特に朝日ソノラマ時代)を手掛けていました。
ほかの評論家の皆さんはオーディオサウンドを重要視していたように感じます。
私は共感・感動も大切と思っているので、仕事に差し支えない程度のペース(6回程度/年)で、出かけることにしています。
次は6月11日にミューザ川崎に、また聴きに行きます。何と、アリーナ席は¥2,500という安さです。


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