3月11日(金)14時46分の大地震、何もできませんが、被害に遇われた方には心よりお見舞い申し上げます。
わたしの亡くなった父は、12歳の頃、東京駅に降り立ったとき、関東大震災に遭遇して、祖父と命からがら千葉の田舎まで歩いてたどり着いたそうです。
このような話をずっと聞いていただけにある程度の覚悟はありましたが、震源地から離れた当地(千葉県千葉市美浜区)でも、揺れ始めてから15秒以後から揺れが加速して、長い時間が経過したように感じました。揺れが一旦収まって外に出ると、水と砂が噴出し、初めて液状化現象を体験しました。ブロック塀は割れ目が走り、道のところどころが盛り上がっています。近くの公園に行っても液状化現象は見られ、ほどなく激しい余震がありました。それからは、数十回の余震があり、今も続いています。
プレートの圧力破壊により観測史上最大の大地震でした。気象庁の修正によれば、M9.0だったそうです。
大津波に遭われた皆様、それも命を落とされた方も大勢と思われます。また、幸いご無事な方達もしばらくはライフラインが役に立たず、大変だと思います。どうか、何とか過ごすことができることを願っております。
イシノラボでは、スピーカが倒れ、一部のアンプが落下し、部品が飛び散り、組み立て中のアンプの外観に傷が付いたりした被害はありましたが、無事でおります。
お客様、ユーザーの皆様から、お見舞い・安否確認のメール・TEL(市内電話は通じる)をいただきました。ありがとうございます。
イシノラボは通常営業に復帰しました、3日程度は、余震に備えて秋葉原への部品購入は控えさせていたさきますので、納期が少し延びることもあるかと思われます。どうかお許し下さい。また、MASTERSのデザインを担当していただいている仙台在住の大友さんとは連絡が取れていないのが気がかりです。
皆様もどうかお気をつけてお過ごし下さい。
新年、明けましておめでとうございます。
今年も、いろいろ頑張りますので、注目(本音は“注文” ;-))して下さい。
さて、2009年があっという間に過ぎて、2010年が明けてしまいました。TVを見ても、新聞を読んでも、ラジオを聴いても、外に出て街で歩いている方々に目をやっても、イマイチ元気がなく、何か雰囲気が沈んでいるように感じてなりません。
このお正月、ユニクロに出かけてジーンズを買って来ました。売り場は盛況、レジは10人待ちでした。皆さん、買える金額のものは買うんだ!と、改めて思いました。
もう、ひとつ、“ステレオ・サウンド”誌の最新号を買って読みました。ステレオ・サウンド誌は輸入高額品が中心で、とても庶民が手をだせるものでなく、夢を買うものと思っている方も多いと考えます。
このオーディオ誌に紹介されている輸入スピーカシステムの価格は、車が2台買えるような数字でした。円高ですからもう少し安くなっても良いのでしょうが、そうそう売れるわけでもないから高めに価格設定するのも仕方ないのかも知れません。
海外では、ハイエンド・オーディオ機器は、一握りの金持ちが買う対象になってしまった感があります。ラスベガスのCESはその展示会のようなものという関係者もいます。
世の中が暗くなったときこそ、精神、情緒面で明るくなりたいものです。“団塊世代”と言う言葉を作った作家、堺屋太一さんが元旦にNHKラジオで興味あることを述べていました。
これからのコミュニケーション社会は、家族でもなく、地縁でもなく、親戚でもなく、地域でもなく、まして、会社でもなく、好きなことに集まる“好縁”がキーワードであると言いました。
すなわち、好きなこと、興味が湧くことに集まって、そこに、コミュニケーションが生まれる。それが、人生の大切な糧となる、というような意味でした。
それでは、好きなことの定義は何でしょう。オーディオで言えば、具体的に、5時間以上、オーディオサウンドを聴いても疲れない。オーディオの話だったら、知らない方同士でも、話がはずむ。というようなことを言われているようでした。
イシノラボのHPにアクセスしたのも、何かの“好縁”です。どうぞ、この好きという言葉で、人生を生活に支障を生じない範囲でオーディオをエンジョイしましょう。
幸い、イシノラボの製品はみんなリーズナブルプライスです。そして、内容は充実しています。わたしは、超高価なケーブルをお買いになる前に、イシノラボの製品をご賞味いただきたい気持ちです。
“自分だけのオンリーワン”を作って欲しいという方も増えてきました。イシノラボでは、驚くほどリーズナブルな予算でそれが実現できます。
手持ちのお金が少ないから2回払いとか3回払い、とかという方にも、信用して応じています。
充実した内容、ユニークな特徴、メードインJAPAN、ハンドメード、そして、充実したサービス(近県ならば出張も致します)、それがイシノラボです。
2010年も引き続きよろしくお願い致します。明るくなりましょう!!!
御存知の方も少なくないと思いますが、MJ(無線と実験)11月号の“Hi-Fi追究リスニングルームの夢”No.534の記事で、千葉市在住のSさんが紹介されております。Sさんとは、お住まいがマスターズの工房の近くにあるところから、お互い知るところとなりました。
Sさんは、元々は車、オーディオも外国のビンテージものを好んでお使いの方です。車にしても、格安のジャガー,ベンツ等の外車を入手して、整備して、乗る方です。オーディオは、一時期、JBLのハーツフィールドを使っていたこともありますが、今はALTEC A7を調整・整備して、A7にしては大変聴きやすい、スムーズサウンドを実現しています。(アルテック A7スピーカは、元々は映画館用ですから、歯切れが良いですが、余韻の再生は苦手とされています。)
Sさんは、マスターズのBA-225FB/MOSyの系列のカスタムアンプを2台使用しています。デバイスにあの日立MOSFETを採用しています。
それぞれのアンプをL/Rに使っているので、片方のチャンネルは使わない充分すぎるマージンとセパレーションをキープしています。
これをドライブするプリアンプはWRプリアンプ、それも完全バランスアンプ方式です。
Sさんは、もうひとつのプリアンプを使っています。以前はマッキントッシュのC8を使っておりましたが、現在は、MASTERSの300Bプリアンプを使っています。
300Bプリアンプはアンバランス出力ですが、BA-225FB/MOSyはアンバランス入力をバランス変換する回路を内蔵しているので、300Bプリアンプでバランス増幅アンプをドライブしているのです。
そうそう、パワーアンプがもう1台あります。真空管アンプによるバランスアンプです。バランス増幅により、真空管アンプでありながら、スピーカーを両側の端子から、BA-225FB/yと同じように、バランス・ドライブ出来るのです。
すなわち、MASTERSのBA-218/FBのような回路ですが、出力トランスは私がタムラに特注した50Wクラスのカットコア採用のカスタム品が搭載されています。
これで、悪かろうはずがありません。ALTECスピーカを生き生きしたサウンドにします。
同じような回路方式でモノラルアンプをカスタムした、平塚のWさんもこの系列のアンプがお気に入りです。WさんもALTEC 604系スピーカを使っておられます。
気分で音楽ジャンルに応じて、このようなアンプシステムを切り替えて楽しまれています。
Sさんは学生時代にオーディオに目覚めて以来、数々の遍歴を重ねられたように思えますが、現在のシステムをこれからかなり先までお使いになられるでしょう。
Sさんは、会社から戻ってから高品位CS放送をずっと楽しまれるオーディオと音楽が大好きの趣味人、それに地域の野球チームに在籍されて活躍するスポーツマンでもあります。
なお、MJ12月号には、5chアンプシステムにバッテリー電源のMASTERSアンプを5台採用して、楽しんでおられるFさんが紹介されています。