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【MASTERSブランド】
CA-999FBGシリーズ
CA-999FBGシリーズ
電源がいらない、電源問題がない、バランス型トランス式パッシブプリアンプ!
RCA入力においてもゲイン切替可能!
アクリル仕上げフロントパネル!
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  カテゴリー ‘戦後日本の音楽系譜’ のアーカイブ
店長が日々感じたことを、オーディオエッセイ風に綴ります。開発日誌、コラムなど、様々な内容を情報発信しています。

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戦後日本の音楽系譜

これまでブログで戦後直後の音楽の流れを少し記述しました。

1960年代頃まで、日本のポップシーンは欧米、特にアメリカからの音楽の影響を強く受けて、ラジオ放送ではその紹介が主な内容でした。

私の感じでは、1970年代になってステレオ装置が家庭に普及し、ステレオレコードを聴くようになったり、さらにTVで音楽番組に人気が出てきたりして、日本人の作詞・作曲による音楽がメインとなってきました。

各レコード会社での録音、レコード化がホットになってきました。

日本の音楽シーン

演歌では、遠藤実、船村徹に名曲が生まれました。

そして、ポップな音楽の流れを汲んだ、筒美京平、三木たかし、浜圭介、平尾昌晃、宮川泰、いずみたく、村井邦彦、浜口庫之助、すぎやまこういち、川口真、小林亜星、猪俣公章、都倉俊一などなどです。

そしてフォークの流れもあるシンガーソングライターから名曲が生まれました。ユーミン、宇崎竜童、桑田佳祐、吉田拓郎、南こうせつ、来生たかお、谷村新司、堀内孝雄、小田和正、五輪真弓、中島みゆき、松任谷由美、宇多田ヒカル、と欧米音楽はサブ的存在になってしまったと思ったら、ラップミュージックの影響が近年のポップミュージックの中心になりつつあります。

このあたり、これまでの日本音楽に愛着を覚えた世代と、いわゆる団塊ジュニア世代との乖離が始まっているようです。

一方、古賀正夫、遠藤実、船村徹等作曲の演歌は下火になってしまいました。やはり、四・七抜きの演歌5音階からはこれ以上、ユニークなメロディは生まれないのでしょうか。

近年、演歌歌手は苦労しています。売れる気配は、なかなかないでしょうか?
何か、東南アジアからの近親音階をアレンジして、魅力あるメロディが生まれることを期待します。

そして、日本が世界に誇るアニメのアニメミュージックというジャンルが出てきて、若い方々に人気がありますが、団塊世代中心の方々は付いていけません。私もその一人です。

話をぐっと、上記音楽から遠くなる音楽として、クラシックジャンルはいかがでしょうか?
戦後のにぎわいはワルター/コロムビア交響楽団から始まったと言えるでしょう。
引退したワルターのために録音用オケでステレオ録音したレコードは、日本では空前のヒットとなりました。
ストリングスはわずか2プルト(各4人)にも関わらず、それなりにきれいな音で録れています。
ベートーベン“田園”は大ヒットになりました。
そのうち、DECCA(ロンドン)のカルショウ/ゾフィエンザール/ウィーンフィルのシリーズは録音の良さとオペラ(特にラインの黄金)、有名曲で、好評を博しました。

私もお小遣いを工面して買いました。

そのうち、カラヤン/ベルリンフィル、バーンステイン/NYフィル、クレンペラー/フィルハーモニア、録音が多かったロンドン響、アムステルダム、フランス国立、ボストン交響、などなど、素晴らしい名演、名盤がいっぱい。
ところが、CDが出てきた1982年以降、デジタル録音ソースに切り替わり、新規需要をレコード各社は見込んでいました。
ところが、次々とCD盤が登場したものの、どうも魅力のない、違和感のあるサウンドに感じたのはあったと思います。

そのような状況で、SACD(100kHzまで再生できる)が登場しましたが、それも期待したほどではなかったです。

次第に、クラシックレコード会社は解散・統合するはめになって、今や、大手はユニバーサルミュージックにシュリンクせざるを得なかったように思えます。当然、費用のかさむオーケストラのセッション録音は激減して、コンサートと同時、いわゆるライブ録音ものをリリースしているのがここ20年の傾向です。もちろん、近年のクラシック演奏がカラヤン、バーンステイン等の名指揮者に及ばないことも影響していることは確かです。

アナログマスターテープから、マスタリング作業でリリースしたソースは評判が良く、ますます、新セッション録音がやりにくくなってきています。

音楽ソフトあってのオーディオ趣味です。

若い方々は、すでにクラシックでも新しいジャンル(例えば、ピアノソロ、ギターソロ等)に魅力を感じているのではないかと勝手に推測しています。

年寄の独り言で、“昔は良かった!”ということですめば良いと思っています。

音の大きさとアンプ出力とスピーカー効率

皆さん、音の大きさの単位はデシベルというのはご存じと思います。
詳しく言うと、空気振動の振幅を示します。
その感じ方は、対数的であり、リニア単位であらわすと天文学的な数字になってしまいます。
デシは1/10、ベルは電話機発明者のベルから取っています。

ところで、まったく音のない世界は真空空間ですから、宇宙での爆発も音は聴きえません(まして、宇宙映画で、音楽が聴こえるとか爆音が聴こえるとかいうことはありません)。
従って、我々が体験する静けさは無響室くらいでしょう。
私はスピーカー設計をやっていたので、無響室は嫌になるくらい出入りしての測定経験はあります。
実際、無響室内に測定用マイクを立てて、その音にレベルを測定すると、どう頑張っても(2重扉をしっかり閉める)、そのレベルは30~35dBくらいです。
実際、無響室に入っていると、まったく、音の反射がないので、耳鳴りが聴こえるような変な気持ちになります。
まして、無響室内で会話すると何とも気持ち悪い環境を感じます。

そのような無響室でスピーカーの測定はおこないます。
例えば、周波数特性の測定はJISで定められているので、SPユニット正面から1mの距離に測定用マイクを立てます。
スピーカーにはスイープ発振器の出力が通常、20~20kHまで、1W印加されます(公称8Ωインピーダンスなら、オームの法則から、√8V≒2.82V、4Ωなら、√4=2V)。
その時のスピーカーから出る音(音圧)がマイクに届き、その出力は専用記録装置で読み取ります(測定用入力信号は周波数特性が可視化し易い、スイープ信号:ビートオシレーターでおこなうと、すぐ周波数特性が見られます)。

それでは、どの周波数での出力をスピーカーの効率かというと、普通のスピーカーシステムなら、インピーダンスが低いところ(一番、効率が見かけ上よくなるところ)の数値を公称インピーダンスと言いますが、少しでも効率が良いように見せかけるために、大きめの数値をカタログ等の外部は発表データにしているところもあります。

そうして、分かりやすいように90dB(8Ω)の効率を示すとすると、アンプが1W入力すると、90dBの音が出てくるのです。

無響室に入ってその音を聴くと、大きな音ですが、耐えられる音の大きさです。ところが、無響室から出して、試聴室で聴いてみると、耐えられないくらいのけっこう大きな音に聴こえます。
それはボーズ博士が言うように、10%の音を出せば周りの壁面から反射して、100%の音が出ると言う理論はおそらく正しいでしょう。

一方、戸外に出して、周囲の反射が少なくなると、音の大きさは無響室ほどではないですが、下がります。
このことは、ブラスバンドは戸外でもうるさくないように聴くことができますが、音楽ホール内で聴けば、うるさいくらいの音になります。
オーケストラは戸外演奏では、とても音が小さく、PA(SR)で補強しなければ、聴けたものではありません。

このあたりで、話をアンプ出力とスピーカーの効率、その程度の距離で聴けば良いかな?ということを記述してみましょう。

これまでの記述で、90dBのサウンドはとてもうるさいレベルと言えましょう。
皆さん、普通、スピーカーからの距離は2mくらいです。
そうなると、音の大きさは6dBほど下がります(84dB)になります)。
4m離れたら、さらに6dB下がり、78dBになります。
それでもかなりうるさく、近所迷惑になります。
せいぜい、2mで、80dBを最大音量としても、かなり気を遣うレベルです。
その場合、アンプの出力は、80dB+6dB=86dBに対応すれば良いのです。
アンプのパワーは3dB下がって、1/2で良い計算になりますから、-4dBとなると、0.3Wくらいで充分ということになります。

一方、オーディオ界では、100Wものパワーでも、すごいと思わないという常識があります。
これは、100Wくらいのアンプが、半導体アンプでは割と安価にできてしまうことにあります。
本当を言えば、1W以下で、ローノイズ、低ひずみ、ワイドレンジが望ましいのです。

私の主張したいところはここなのです。
マスターズアンプは、特に一番大切な音量レベルを重視しているアンプです。


戦後日本の音楽系譜

戦後直後の音楽の流れ

これまでブログで戦後直後の音楽の流れを少し記述しました。

1960年代頃まで、日本のポップシーンは欧米、特にアメリカからの音楽の影響を強く受けて、ラジオ放送ではその紹介が主な内容でした。

私の感じでは、1970年代になって、ステレオ装置が家庭に普及し、ステレオレコードを聴くようになったり、さらにTVで音楽番組に人気が出てきたりして、日本人の作詞、作曲による音楽がメインとなってきました。

各レコード会社での録音、レコード化がホットになってきました。

日本の音楽シーン

演歌では、遠藤実、船村徹に名曲が生まれました。

そして、ポップな音楽の流れを汲んだ、筒美京平、三木たかし、浜圭介、平尾昌晃、宮川泰、いずみたく、村井邦彦、浜口庫之助、すぎやまこういち、川口真、小林亜星、猪俣公章、都倉俊一などなどです。

そしてフォークの流れもあるシンガーソングライターから名曲が生まれました。ユーミン、宇崎竜童、桑田佳祐、吉田拓郎、南こうせつ、来生たかお、谷村新司、堀内孝雄、小田和正、五輪まゆみ、中島みゆき、宇多田ヒカル、と欧米音楽はサブ的存在になってしまったと思ったら、ラップミュージックの影響が近年のポップミュージックの中心になりつつあります。

このあたり、これまでの日本音楽に愛着を覚えた世代といわゆる団塊ジュニア世代との乖離が始まっているようです。

一方、古賀正夫、遠藤実、船村徹等作曲の演歌は下火になってしまいました。やはり、四・七抜きの演歌5音階からはこれ以上、ユニークなメロディは生まれないのでしょうか。
近年、演歌歌手は苦労しています。売れる気配はなかなかないのでしょうか?
何か、東南アジアからの近親音階をアレンジして、魅力あるメロディが生まれることを期待します。

そして、日本が世界に誇るアニメにアニメミュージックというジャンルが出てきて、若い方々に人気がありますが、団塊世代中心の方々は付いていけません。私もその一人です。

クラシックジャンル

話をぐっと、上記音楽から遠くなる音楽として、クラシックジャンルはいかがでしょうか?

戦後のにぎわいはワルター/コロムビア交響楽団から始まったと言えるでしょう。
引退したワルターのために録音用オケでステレオ録音したレコードは日本では空前のヒットとなりました。

ストリングスはわずか2プルト(各4人)にも関わらず、それなりにきれいな音で録れています。ベートーベン“田園”は大ヒットになりました。

そのうち、DECCA(ロンドン)のカルショウ/ゾフィエンザール/ウイーンフィルのシリーズは、録音の良さとオペラ(特にラインの黄金)、有名曲で、好評を博しました。

私もお小遣いを工面して買いました。そのうち、カラヤン/ベルリンフィル、バーンステイン/NYフィル、クレンペラー/フィルハーモニア、録音が多かったロンドン響、アムステルダム、フランス国立、ボストン交響、などなど、素晴らしい名演、名盤がいっぱい。

ところが、CDが出てきた1982年以降、デジタル録音ソースに切り替わり、新規需要をレコード各社は見込んでいました。
ところが、次々とCD盤が登場しましたが、どうも、魅力ない違和感のあるサウンドだったと思います。  

そのような状況で、SACD(100kHzまで再生できる)が登場しましたが、それも期待したほどではありませんでした。

次第に、クラシックレコード会社は解散・統合するはめになって、今や、大手はユニバーサルミュージックにシュリンクせざるを得なかったように思えます。

当然、費用のかさむオーケストラのセッション録音は激減して、コンサートと同時、いわゆるライブ録音ものをリリースしているのがここ20年の傾向です。

もちろん、近年のクラシック演奏がカラヤン、バーンステイン等の名指揮者に及ばないことも影響していることは確かです。

アナログマスターテープから、マスタリング作業でリリースしたソースは評判が良く、ますます、新セッション録音がやりにくくなってきています。

音楽ソフトあってのオーディオ趣味です。

若い方々は、すでにクラシックでも新しいジャンル(例えば、ピアノソロ、ギターソロ等)に魅力を感じているのではないかと勝手に推測してます。

年寄の独り言で、“昔は良かった!”ということで済めば良いと思ってます。


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