店長が日々感じたことを、オーディオエッセイ風に綴ります。開発日誌、コラムなど、様々な内容を情報発信しています。

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2021年の年頭にあたって感じること

2021年を迎えて、何とか喜ばしい年になればと、皆様も願っていることと思います。

2020年の春から、スペイン風邪以来、100年ぶりの世界的パンデミックの蔓延に襲われております。

新型コロナウィルス

まずは、飛沫等感染しないように、対面、近接、接触等を極力避けましょう。もう、500人に1人以上の方が陽性になっています。

ちなみに、LAの感染がものすごくなっているのは、乾燥している地域はウイルスが浮遊して落ちないことのようです。首都圏の急激な感染増加も乾燥気候が影響しているようです。ちなみに雪深い地域はそれほど広がっていないようです。

さて、“治るから、いいや!”と考える若い方が少なくないとすると、大きな間違いです。

そこで、受け売りになりますが、マスターズブランド(BA-218FG)のユーザーのY・Kさん(高校の同級生)が、1月7日に新年のあいさつを兼ねてTELしてくれました。Y・Kさんは、内科医師で現在も病院勤務医として、数十人の患者を診ています。

そこで80分の長話になってしまいました。私なりの理解で、要旨を記述しようと思います。

インフルエンザと新型コロナとは、ウイルスが人体に入り込む場所が違う。
インフルエンザウイルスは、体内に入り込むと扁桃腺付近に住み着きます。そこで炎症を起します。人体が免疫性を高めて、ウイルスに対抗するために体温を上げます。高熱が出ますが、ウイルスが排除されやすい場所なので、多くの方はウイルスに打ち勝って治ります。
さらに、近年、インフルエンザの特効薬が登場して、全快の後押しをします。

ところが、新型コロナウイルスは、肺深く、肺胞まで入り込み炎症を起します。肺胞は、酸素交換する肺機能の最重要箇所です。人間の肺胞は広げるとテニスコート程度の広さになるそうです。
そのような広い部分が侵されるので、厄介とのことです。炎症を抑える薬剤もそこまで届かない。まして、今のところ特効薬がない。従って、免疫機能の衰えている老人や成人病を抱えている方は、ウイルスの悪さに対抗して生き残るのは大変です。

病院での治療は酸素吸入主体で、患者の免疫能力が生死を分けることになります。エクモという人工心肺機械があり、貴重な援軍になりますが、この操作は24時間、扱いに慣れた医療従事者が必要です。

断定的には言えませんが、肺胞に届く吸入方式で、薬剤を投与するのが有効かも知れないです。医療従事者も施す手段が少ないので、無力感はあるかも知れません。

さて、ここからが重要です。治ったとしても後遺症が残ることです。活動再開しても、一部の方にはウイルスが肺胞付近に残ることです。アスリート、特に心肺機能勝負の長距離走に影響あるかもしれません。

そして、自覚症状なく、年月が経て熟年になったとき、呼吸機能が平均より下がることがあるかもしれないとのことです。

特に、若い方!“治った!新型コロナは大したことない!”なんて思わず、我慢して、対面での飲食・会話は短時間が良いと思います。近年はスマホに皆さん夢中になれるのですから、そちらに注力しましょう。
オーディオ好きの方は、聴いたり操作する絶好の環境と思って過ごしましょう。

以上、説教臭くなって、すいません。

オーディオ業界の状況(アキュフェーズの頑張り)

オーディオの話題に移すと、アキュフェーズが頑張っています。
最近のニュースとして、アキュフェーズは自己資金で増築しました。アキュフェーズは多くの方が株券を持っており、海外からの経営権の買い取りは極めて困難です。LUXやSTAXのように親会社は中国資本ということにはなりません。
また、国内の実勢価格の推移は10%OFFに落ち着いているようです。こうなると、内外価格差が縮み、輸出もやりやすくなるのです。

アキュフェーズには、純国内資本のピュアオーディオブランドとして、頑張って欲しいです。

私は2代目社長 出原真澄さんに面会し、お話したことがあります。
外部のアイディア、考えは必要としないと力説されていました。

アキュフェーズアンプ技術の基本は何でしょうか?
私はパラレル方式と思います。パワーステージを多数パラレルすることは他社ではやりません。一部、“音がにじむ”という見方がありますが、一向に気にしません。

また、アキュフェーズに批判的は評論家もなく、自分用として使っている方も多いです。

近年では、入力音量可変方法にもパラレル技術を取り入れて、独自路線を歩んでいます。
特にDFを著しく高くするのを目指していますが、せっかくの高DFもネットワーク付きのスピーカーではネットワーク用コイルのDCRで決まってしまうので、あまり意味がありません。むしろ、チャンネルドライブ用アンプとなれば生きてきます。

一方、アキュフェーズは、一度Dクラスアンプを発売しましたが、すぐやめてしまいました。Dクラスアンプの音質的な難しさを感じ取ったからでしょう。

他にないサービスとして、長期間の修理、メンテナンスにも対応してくれるので、下取り・中古価格も高いです。

肝心のサウンド評価は、さすがに一番安いプリメインアンプはイマイチですが、他は優れた評価です。

私の評価はどうかと言うと、もう少しだけ、音色(おんしょく)がフレッシュになるとよい!と感じています。

世界的にみても、アキュフェーズはもっともすぐれたアンプの1つと思います。

残念ながら、もう、マッキントッシュは、はるかに技術的・サウンド的にアキュフェーズのレベルには及びません。

最後に、マスターズブランドはリーズナブルな価格でフレッシュサウンドを目指しています。 


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