オーディオのイシノラボ・ドットネット オーディオ機器の通販・修理!

イシノラボ オーディオ関連商品通信販売(オリジナルオーディオアンプや、真空管などのオーディオパーツ)

マスターズ オリジナルオーディオアンプの製作・販売

ホーム  >  店長のブログ  >  商品のご紹介
一言ご紹介
【MASTERSブランド】
CA-777Gシリーズ
CA-777Gシリーズ
電源がいらない、電源問題がない、トランス式パッシブプリアンプ!
人気記事リスト
  1. 最近修理したサンスイアンプについて
    2012年1月12日(木)
  2. オーディオアンプの修理の傾向
    2020年4月5日(日)
  3. すぐれたロータリースイッチの存在でMASTERSパッシブプリアンプが成立している
    2013年4月6日(土)
  4. 1978年製“サンスイ AU-707”の修理
    2016年10月16日(日)
  5. トランス式アッテネータ・パッシブプリアンプ MASTERS ATT-900シリーズ
    2010年7月18日(日)
  6. 我が家のオーディオ装置から、やっといい音が出る!!
    2011年1月16日(日)
  7. オーディオを節電しつつ楽しむには
    2011年3月21日(月)
  8. NFBアンプを考えてみよう!
    2013年12月25日(水)
  9. バッテリー電源に使うバッテリーを充電するには!?
    2010年4月6日(火)
  10. 昨今のビンテージ真空管事情
    2011年11月19日(土)
  11. パッシブ・プリアンプで体験したこと
    2010年12月31日(金)
  12. 弊社製品の安さの理由とオーディオ機器の価値
    2011年2月12日(土)
  13. 新開発!Zバランス回路(Xバランス回路の改良版)!
    2012年8月12日(日)
  14. アンプの進歩を導いたJBL SA600アンプ回路をベースに創ってみた
    2018年11月24日(土)
  15. 日立(現ルネサス)高性能MOSFETによるZバランスアンプ
    2015年9月9日(水)
  16. 高能率スピーカに最適のアンプとは?
    2012年5月14日(月)
  17. 新開発の真空管整流電源によるトランジスタ・フォノEQアンプ
    2012年1月19日(木)
  18. カスタムアンプ“MASTERS CA-999FB/super A custom”のユーザー様からのレポート
    2011年6月4日(土)
  19. 評価の高いプリメインアンプ“MASTERS AU-880L”
    2011年6月26日(日)
  20. 究極のリアルサウンドが聴けるか!マスターズのパッシブ・プリアンプ
    2010年10月23日(土)
  21. 真空管アンプによるフルバランスシステム 試聴報告
    2008年10月7日(火)
  22. MCトランス“MASTERS MC-203”の優美なサウンド
    2013年7月3日(水)
  23. 真空管パワーアンプ 6AS7Gppアンプ製作
    2010年7月8日(木)
  24. 300Bを4本採用したフルバランス・プリアンプのカスタム製作
    2008年9月28日(日)
  25. マッチングトランス、その新接続方法によるパフォーマンス
    2013年6月2日(日)
  26. ホーンシステム・ユーザーさんに有益な情報!
    2010年5月22日(土)
  27. “MASTERS BA-225FB/MOSy”誕生!
    2008年5月6日(火)
  28. ビンテージ管45(直熱3極管)搭載プリアンプ“MASTERS CA-45S CUSTOM”の更なる改善
    2010年9月26日(日)
  29. トランス式パッシブプリアンプ“MASERS CA-999FBS”を納入致しました!
    2011年9月7日(水)
  30. パーマロイコア採用の小型出力トランスの開発と搭載アンプの製品化計画
    2017年7月8日(土)
  カテゴリー ‘商品のご紹介’ のアーカイブ
店長が日々感じたことを、オーディオエッセイ風に綴ります。開発日誌、コラムなど、様々な内容を情報発信しています。
前ページへ
ブログのホーム
次ページへ


MASTERSのパッシブプリアンプでヘッドフォンが聴けます!

バランス型トランス式パッシブプリアンプ“MASTERS CA-999FBN/AC”ユーザー様からの驚きのレポート

先週、バランス型トランス式パッシブプリアンプ“MASTERS CA-999FBN/AC”をお買い上げになったM.T.さんから、びっくりするメールが送られてきました。

その内容は、次のようなものでした。

  1. このパッシブプリアンプのバランス出力端子にヘッドフォンバランスドライブ用接続ケーブルを接続し、そして、お使いのヘッドフォン(インピーダンス:70Ω)をこのケーブルにつなぐ。
  2. パッシブプリアンプのバランス入力端子にD/Aコンバーター(出力インピーダンス88Ω)のバランス出力を接続し、CDをヘッドフォンヒアリングした。
  3. 結果、大変良好なサウンドで聴ける。

バランス型トランス式パッシブプリアンプ“MASTERS CA-999FBN/AC”でのヘッドフォン使用の考察

私には、MASTERSトランス式パッシブプリアンプでヘッドフォンを聴こうとする発想はありませんでした。
M.T.さんからは、使い方に問題はないかという問い合わせもいただきました。

冷静に考えると、バランス型トランス式パッシブプリアンプ“MASTERS CA-999FBN/AC”インピーダンスは120Ω程度ですから、接続した入力機器(D/A)のインピーダンスは88Ω、ヘッドフォンのインピーダンスは70Ωですから、インピーダンスマッチングはほぼ取れており、パッシブプリアンプの減衰量は0~66dBで、問題なく音量調整できることが分かってきました。M.T.さんには問題ない使い方であるとのお返事をしました。

前述したように、まったく想定していない使い方であったので、私にとっては少し衝撃でした。。
しかし、まったく想定していない使い方であったのだから、想定すれば問題がない!想定していた考え方は万全ではない!

トランス式パッシブプリアンプ“MASTERS CA-777NS”でのヘッドフォン使用の考察

それでは、トランス式パッシブプリアンプ“MASTERS CA-777NS”ではどうなるだろう?という興味が沸き、同様の実験をおこないました。

測定データに示すように、600Ω出力インピーダンスの発振器をCA-777NSに接続し、CA-777NSの出力に手持ちのヘッドフォン(インピーダンス32Ω)をつなぎ、ATTレベルを3ポジション選択し、その周波数特性を測定しました。

その結果は測定データに示すように極めてフラットでワイドレンジを得ました。
測定データは、絞った音量位置(-48dB),中間位置(32dB),やや減衰量の少ない(26dB)位置で、フラット・ワイドレンジでした。
また、ひずみも測定できる最小電圧レンジ(0.3V)で測定してみると、発振器と同じレベル(ひずみ:0.007%)でした。

安心して、今度は手持ちのCDプレーヤー(出力インピーダンス:600Ω)をCA-777NSに接続し、CA-777NSの出力に手持ちヘッドフォンを接続し、音楽を聴いてみました。そのサウンドは私には全くひずみ感なく、まったくノイズ感のない、クリヤー、パワフルサウンドを味わうことができました。

MASTERSトランス式パッシブプリアンプのヘッドフォンアンプとしての用途

近年、ヘッドフォンリスニングの機会は増えてきて、優秀な高音質ヘッドフォンが登場してきています。

MASTERSのパッシブプリアンプで、プリアンプ機能だけでなく、ヘッドフォンも極めて高品位リスリングできます。
パッシブプリアンプは電源がないので、電源品位や電磁波ノイズがどうこうという問題がまったくありません。
極めて、MASTERSパッシブプリアンプは優れたヘッドフォンアンプでもあることを発見できました。

ちょうど、外観をブラッシュアップした、バランス型トランス式パッシブプリアンプ“MASTERS CA-999FBGシリーズ”とトランス式パッシブプリアンプ“MASTERS CA-777Gシリーズ”を新発売しました。
ご注目下さい!!

MASTERS CA-777NSにおけるヘッドフォン負荷・周波数特性

トランス式パッシブプリアンプ“MASTERS CA-777NS”におけるヘッドフォン負荷・周波数特性


バランス伝送・増幅におけるプリアンプの意義

電磁波ノイズ対策とバランス伝送・バランス増幅

パワーアンプにおいては、バランス増幅でスピーカーを+,-の両側から(ちなみにスピーカーユニットはフローティング機器で極性がないし、グランド電位もない)ドライブすることは、スピーカーユニットからの逆起電力のコントロールに有益だし、プッシュプルドライブであるから、ユニットへの電力供給能力は高い。その結果、パワフルサウンドが生まれるのだと私は思っています。

それではプリアンプの場合はどうなのでしょうか?プリアンプの負荷はパワーアンプの入力インピーダンスですから、通常、10kΩ以上と高く、電流供給能力は必要ありません。むしろ、ノイズを混入させたり、ひずみを増加させたりしないことが重要です。

近年、スイッチング,インバーター電源や携帯電話の普及で、かなりの電磁波ノイズが、電源から、オーディオ入力へと入り込みます。ところが、電磁波対策を施すと本来のオーディオアンプとしての音質が劣化しやすいことは、電波規格の厳しいCE規格試験対策を施すと体験できます。そのあたりを考慮したりして、いろいろなノイズ抑制アクセサリーが販売されていますが、その効果のほどはいろいろです。

オーディオ信号の伝送には、オーディオでは2~3mくらいの距離なら、RCAケーブルで充分と言われているようですが、近年、バランス伝送が少しずつ普及してきました。
その狙いは100年くらい前に遡ります。

遠距離の電話線伝送(特にアメリカ大陸間電話回線)で、ノイズ混入に悩まされた打開策として、ホット,コールド間のバランス信号にグランドラインを含めた3線式(バランス)伝送で、解決してきました。
また、数百メートルに及ぶコンサート会場(PA/SR)機器間の信号伝送は、バランス伝送が必須です。バランス伝送により、スイッチングノイズや照明機器からのデジタルノイズに悩まされることがないのです。このノイズ排除能力の基本理論は、対グランドラインから伝送ラインの飛び込むノイズ(コモンモード・ノイズ:例えば電磁波ノイズを含む)がバランス伝送では相互に位相が逆になっているので、ノイズを打ち消してくれるのです。少なくとも、バランス受け入力のあるプリアンプはこのポイントでノイズの点で有利です。

次に、アンプに入力されたオーディオ信号も電源からのノイズ(電磁波ノイズを含む)が増幅回路に混入してきます。その影響はとても数値化できるほどの大きさではありませんが、定性的に混入すると言えます。私はプリアンプといえども、バランス増幅して、コモンモード・ノイズを打ち消して、ノイズが発生しないバランス増幅が良かろうと、最近になって思うようになりました。大好評をいただいているバランス型トランス式パッシブプリアンプ“MASTERS CA-999シリーズ”は、単巻トランスによる電圧増幅になりますが、バランス伝送・増幅しているので、この方式も優れた方式と言えましょう。

サンスイのXバランス回路とプリアンプ回路

かつて、サンスイ在籍時、Xバランス増幅パワーアンプ“B-2301”/“B-2201”の製品化を終えて、次はプリアンプの製品化の段階になりました。モデル名は“C-2301”と決まりました。肝心のプリアンプ回路については、“B-2301”/“B-2201”がバランスダイレクト入力・増幅の機能を備え、Xバランス回路の能力を100%引き出すことを目指しました。

そうなると、プリアンプ回路もバランス増幅であるべきであるものの、当時は、Xバランス回路はパワーアンプに搭載するという観念が強く、プリアンプ部ラインアンプ回路構成は、ダイアモンド作動回路でホット側を構成し、その出力をダイアモンド作動回路で反転回路として、バランス増幅をおこなうかたちとして、やむなく製品化しました。
その後、“C-2301”の次期プリアンプ回路は、確か、バランス増幅をやめて、アンプ出力をトランス結合させて、バランス出力を構成しました。

それから、30年近くの年月が流れましたが、つい最近まで、私はプリアンプのバランス増幅はブリッジ回路により、2台のラインアンプでバランス出力を構成し、RCA入力の場合はバランス変換回路で増備せざるを得ませんでした。そうなると、バランス型トランス式パッシブプリアンプ“MASTERS CA-999FBGシリーズ”のように、トランス・ダイレクトバランス変換回路がベストと思いました。

プリアンプ用Zバランス増幅回路(PZB)

つい最近、Zバランス回路の負荷抵抗を高くして、測定したところ、驚くほど低ひずみが得られました。また、出力インピーダンスは0.22Ω以下と、パワーアンプ並みの低インピーダンスです。回路常数の検討と電源構成の検討から、プリアンプ用Zバランス回路が完成し、製品化にこぎつけるパフォーマンスになりました。
特筆すべきは、プリアンプ用Zバランス回路はRCA入力、バランス入力ともに、差動入力として動作し、完全バランス増幅・出力とすることができたことです。
前述したように、アンプとして完全バランス増幅するので、コモンモード・ノイズ(電磁波ノイズ等)成分はこのバランス増幅により打ち消しあい、オーディオ信号に電磁波ノイズが混入することは全くありません。
さらに、副次的な特長として、ヘッドフォンのバランスドライブも極めて動作マージンを以て、動作できます。価格の高価なパーマロイ、ファインメット材を使うことがないので、販売価格を引き下げることができ、気軽にバランス増幅サウンドを楽しめます。
どうか、プリアンプ用Zバランス増幅回路(PZB)搭載フルバランスプリアンプ“MASTERS CA-888PZBシリーズ”にもご注目ください。

Zバランスプリアンプ,ヘッドフォンバランスドライブ回路 ブロックダイアグラム
Zバランスプリアンプ,ヘッドフォンバランスドライブ回路 ブロックダイアグラム


チャンネルデバイダのモデルチェンジ

経緯

クロスオーバー周波数を連続可変できるマスターズのチャンネルデバイダは、発表以来大好評で、予想を超えるご注文をいただき、キーパーツが無くなってしまいました。
キーパーツとは、周波数可変するCカーブ4連ボリュームで、もともとボリュームメーカーに特注したものです。

ボリュームは、AカーブやBカーブは標準品として入手可能ですが、Cカーブとなると、まず入手は特注となります。トーンコントロールやフィルタ回路において、目盛がdBリニア対応するにはCカーブが必要なのです。

さて、マスターズにおけるCカーブボリュームは、2連Cカーブの在庫はそれなりにあります。

2連Cカーブでは、12dB/octの減衰カーブを実現するには、チャンネル当たりで2連Cカーブが必要です。ステレオでは4連ボリュームが必要になります。

新しいチャンネルデバイダ

前述の理由から、2連Cカーブボリュームを採用しますので、モノラルタイプになります。
デザインスケッチに示すように、フロントパネルの変更はあまりありません。リアパネルは当然モノラル対応になります。

気になる価格は2台1組で、従来のステレオタイプに比べ、できるだけ価格を抑えました。
最高のオーディオシステムといわれるチャンネルアンプシステムにお役に立てることを願っております。

新製品のイメージデザインスケッチをご覧ください。
モデル名は“MASTERS CD-300M”となります。
もちろん、クロスオーバー周波数はご希望に沿って設計致します。

MASTERS CD-300M
MASTERS CD-300M フロント

MASTERS CD-300M
MASTERS CD-300M リア

前ページへ
ブログのホーム
次ページへ


Copyright © 2003-2024 ISHINO LAB. © 2003-2024 MASTERS All rights reserved.

Valid XHTML 1.0 Transitional  Valid CSS!   Microsoft Internet Explorer  Google chrome  Microsoft Edge