最近、お客様から、「スペースが狭いのでトランス式パッシブプリアンプ“MASTERS CA-777N”の縦型バージョンは作れないか?」と言うリクエストをいただき、名デザイナー・大友さんが、デザインしてくれました。
けっこう小型化してあるので、製作にそれなりに苦労致しました。出来上がった縦型CA-777Nは、清澄なサウンドでなかなかのパフォーマンスです。格好もなかなかです。
そのコンパクトなアンプのサイズをお知らせします。
高さ :19cm
奥行き:20cm
幅 :12cm
(突起物含みます。)
トランス式パッシブプリアンプ“MASTERS CA-777N”の縦型バージョン
昨年、こちらの工房に来訪されたHさんから、バッテリ電源によるZバランス回路搭載・モノアンプの注文を受けました。
フルバランス増幅モノラルパワーアンプ“MASTERS BA-999ZB/M”のカスタムアンプ、“MASTERS BA-999ZB/MB”です。
先日、ようやく出来上がり、納入致しました。
納入に先だって、長時間テストを兼ねて、こちらで3~4日間、聴き込みました。
オーディオアンプは直流で動作しますから、DC電源の品位が、サウンドパフォーマンスに相当影響します。
パワーアンプは入力コントロール信号で、スピーカにDC電力を送り込む装置です。元の電源品位が悪ければ、優秀ないわゆる増幅(コントロール)回路も意味がありません。
その点、バッテリの電力は完全な直流ですから、電源ノイズとか、シャーシ電位等の影響はありません。
そのような効能を思うことなく、そのサウンドはピュアで美しく、(本当の意味で)パワフルでした。電源品位がきれい、供給能力が優れているサウンドは一聴してみると、意外と静かです。
ここと言うとき、爆発するサウンドと言ったら、言い過ぎでしょうか?
このカスタムパワーアンプは、バッテリ充電に便利なように、DC電圧計をリクエストにより付けました。大友さんのデザインのうまさもあって、恰好が良いです。このアンプは、マッチングトランス内蔵で、究極のローノイズサウンドで聴けます。
バッテリー電源駆動Zバランス回路搭載・モノアンプ“MASTERS BA-999ZB/MB”
昨年から製作依頼されて、多忙なこともあり、結構難しい仕様であったので、完成が延び延びとなっていたスタジオ・プロ用フルバランスパッシブプリアンプ“MASTERS CA-999FB/S”がようやく完成して、納入できました。
写真に示すように、コンソール風な作りであり、全体はずっしりと重く、信頼性を高めてあります。
入力5系統,出力3系統,バランス,RCA入力と使い易くなっています。
もちろん、RCAインプット入力はダイレクトにパッシブトランスにおいてバランス変換され、レベルコントロールできます。
発送に先だって、ヒアリングしてみました。バランス型トランス式パッシブプリアンプ“MASTERS CA-999FBN”に似たサウンド傾向ですが、それ以上にしっかりした音数の多いサウンドでした。
やはり、ヘビーなケースの造りが良い方向に作用したのでしょう。
なお、このアンプに採用したケースはもう1台だけ用意されており、カスタム仕様として、製作可能です。
興味ある方はご一報ください。オーディオファンに奉仕するイシノラボですから、それほどの費用は掛からないです。
MASTERS CA-999FB/S