世界情勢
世界的に、すべての分野はインフレ状態になっています。
この原因は新型コロナによるものと言えるでしょうし、中国/ロシアvsUSAとの対峙も少しは影響するのかも知れないでしょう。
一方、地球最終時計によれば、もうあとわずかで、地球環境は滅亡しそうです。
人類、いや、権力を持った人間はそのような状況を考えないのでしょう(トランプ大統領がそうであったように)。
その点、オーディオ趣味は平和的な道楽、楽しみといえましょう。
オーディオ製品の値上がり
懇意にしているオーディオショップからのお話ですが、輸入代理店では、海外からの値上げと円安で、軒並み、値上げラッシュになってきたようです。
元々、海外オーディオ商品の高価格は、ユーザーの方々の購買意欲をそぎつつあります。
仕方なく、オークションや手持ちの長年の使用で経年劣化したコンポを使い続けているような傾向もみられるそうです。
マスターズアンプでは、もともと、何とか活動が継続できればとの思いから、リーズナブルなプライスを心掛けております。
また、部品の入手難、価格の大幅アップが続いておりますが、何とか耐えて、皆さまにご負担をかけることなく、入手されて、楽しまれることを念じております。また、皆さまのカスタムリクエストにも良心的にお応えしておりますので、お気軽にご相談ください。
パワーアンプ“MASTERS BA-2014T”について
先のブログで、パワーアンプ“MASTERS BA-2014T”について、情報をお伝えさせていただきました。
その後すぐ、パワーアンプ“MASTERS BA-2014T”にご注文いただき、組み立て、調整を終わり、測定を行いました。
驚くべきは、通常、半導体アンプはNFB量が位相補償回路により、高域ひずみ率の上昇傾向が見られます。けれども、BA―2014Tにはまったくそのような現象はありません。それは、マッチングトランスにより、8Ωスピーカー負荷は、アンプにとっては80Ω負荷のAクラス領域で動作することになるからです。
それはそれとして、音楽を聴き始めました。何という静寂な空気のなかで、瑞々しく、リアルに音楽が流れています。製作者として、至福の時間です。
そして、近日中にはユーザー様向けに送り出されます。
(父親が娘を嫁に出す気持ちです。)
オーディオ誌について
パワーアンプ“MASTERS BA-2014T”についてお知らせいたします
オーディオ雑誌はオーディオ全盛時にはいろいろありました。
近年は“ステレオ・サウンド”誌、“ステレオ”誌、“オーディオ・アクセサリー”誌、“アナログ”誌になろうかと思います。
クラフト・オーディオ誌には、“MJ”誌、“ラジオ技術”誌があります。
マスターズアンプが“ステレオ”誌に取り上げられる!
“ステレオ”誌(音楽之友社)最新号(2月号)で、パワーアンプ“MASTERS BA-2014T”が紹介されました。これには、読んだ私がびっくりしました。
2021年12月に、編集部のIさんがBA-2014Tをお買い上げになりました。
通常、オーディオ製品は編集部に貸し出して、評価なりコメントを得るのが通常ですが、このたびは、Iさんはご自分の装置に採用されて、上記のスモールパワーアンプを楽しんでおられます。
書きだしは“たかが1.4W、されど1.4W”となっています。
興味のある方は155ページをご覧ください。
なお、2月号はECMレーベルのことをとことん掘り下げた全力編集と感じます。
ジャズ好きにはたまらない内容です。
サウンドエフェクター付きバランス対応プリアンプ
“MASTERS CA-1000FDS/BAL”
2022年1月12に発売した、サウンドエフェクター付きバランス対応プリアンプ“MASTERS CA-1000FDS/BAL”については、商品化した私も少し戸惑っています。
大きく眺めると、世界のどこにも、類似したアンプはないからです。
それでは、具体的にブロックダイアグラムを眺めて、説明をご覧ください。
低域を補正・増強できる機能
RCA端子から入力したオーディオ信号は、イコライジングフィードバック回路によって、小型スピーカー等の低域下降特性を補正する機能があります。
20~100Hzの帯域を最大4dB程度、連続的に増強することができます。
“気持ち、もう少し低域が欲しいな?”というときはこのつまみを時計方向に回せばよいのです。最小位置の左端では、ディフィート・フラット状態になります。
この機能は、盟友・川西氏が主宰するWest-Riverプリアンプでは、常時固定状態で搭載されて好評とのことです。
ちなみに、私の使っているTANNOY アーデンでは38cmの大型ウーファーのせいか、それほど使うことはありませんが、ジャズのようなリズムを重視する音楽では、少しだけ(1dB程度)増強すると、とても生き生きとしてきます。
この機能は通常アンプでも、搭載しているトーンコントロール回路に代えて、これを装備したらと思います。小型スピーカーで低音不足でちんまりと聴いているより、リッチな気分になれると思います。
L/Rの信号をブレンド出来る機能
『低域を補正・増強できる機能』を通ったオーディオ信号は非反転、反転回路に導かれます。
この回路を通ると、RCA信号はHOT、COLDのバランス信号に変換されます。
このバランス信号をXLR端子に接続すれば、バランス出力プリアンプ機能をもつことになります。
そして、このバランス信号をHOT、COLD別に、ボリュームを設けて、出力加算アンプに接続して演算すれば、下記の効果が出ます。
- FOCUSボリュームを回していくと、L/R信号は同位相でブレンドされ、モノラル信号に近づきます。
特に、センター定位が希薄、不安定に聴こえる音源には、ヒアリングしながら適切な操作ができます。
ヘッドフォン・ヒアリングで、L/Rがあまりにも離れすぎ、ステレオ音場効果が拡大過ぎる時には特に有効です。
このアンプにはヘッドフォン端子が付いているので、すぐ効果を味合うことができます。
- DISPERSIONつまみを回していくと、L/Rが逆位相でブレンドされる形になり、ステレオ音場が広がっていきます。
けれども、回しすぎるとフロントセンター成分を打ち消すことになるので、ヒアリングして、適切なところに設定することが良いでしょう。
上記のような効果を連続的に調整できるのは、このプリアンプだけです。
多くの音源には必要ないことが望ましいですが、ソフト側で制作上の制約があるとき、それを補正するには大変有益なアンプとなるでしょう。
いずれしても、“マイ・サウンド”を楽しむものとして補助的に使うと、思いのほかオーディオ趣味がさらに楽しくなります。
また、ゲイン12dBのアクティブバランス入力対応高音質プリアンプとして、使えます。