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一言ご紹介
【MASTERSブランド】
AU-600G/JBL
AU-600G/JBL
1960年代後期に登場した画期的アンプ“JBL SA-600”の改良回路を搭載したアンプ!
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店長が日々感じたことを、オーディオエッセイ風に綴ります。開発日誌、コラムなど、様々な内容を情報発信しています。
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VU計付スライドボリウムアンプの楽しさ

オーディオアンプの楽しさは、聴く喜びが最優先です。次に眺める楽しさ、そして操作する喜びでしょう。

この3点を備えたアンプはアキュフェーズ、ついで、LUXでしょう。

オーディオファンは操作する喜びにはあまり重点を置かなくなったようです。トーンコントロールなし、バランスボリウムなしがアンプの中心になっています。MASTERSのアンプもそのような路線です。

ところが、特別提供品に掲載されている「プリメインアンプ“MASTERS AU-5000Fcustom”」(←売り切れ次第リンク切れになります)は、大変中身がギッシリ、見て楽しい、操作してなお楽しくなるアンプです。

特に魅力あるのは割と大きなVU計です。
VU計は0.3SECで0dBになるような性能とされています。昔はBTS規格化されていましたが、オーディオのデジタル化によって、規格の必要性は無くなりました。
VU計は上記のような特性を満たすようにDC電流計(電流感度230μA)にオーディオ信号をダイオード整流させることで成立します。

オーディオ信号のピーク値を眺めるメーターとして、ピークメーターがあります。
これはオーディオ信号を対数圧縮回路によって、メーターを動作させます。
人間の感性よりも鋭敏なので、レコーディングスタジオではVU計のほうが好まれた傾向でした。

それはそれとして、このアンプはスピーカーを鳴らせるし、プリアンプ出力、何とフォノレコード(MM対応)も再生できます。

さらには、インピーダンス切替できるヘッドフォン端子もついています。

もちろん、フェーダーは東京光音電波のプロ仕様です(抵抗体はコンダクティブプラスティクとプロ用です)。
そのスムーズな感覚は気持ちよいです。

このところ、こころ癒し、落ち着くために聴きながら仕事しております。


オーディオ趣味(道楽)に考えること

新型肺炎流行に想う

武漢で発生した新型肺炎はおおげさに言えば、人類生存レベルの問題になってきたと言うのは言い過ぎでしょうか?
人間、健康あってこそ、です。
死んでしまえば、お金儲けや事業がどうこうと言っても何の意味もありません。
今後、今度は気候変動で、人類の生存の危機になります。
これからの長い人生のある方達のためにも、そろそろ、金儲け思考(市場主義)は控えたほうが良いでしょう。
飛躍しますが、オーディオも高額になり過ぎて、これを機に、ビジネスの対象から少し離れた存在になったほうがよろしいかと思います。
好きなオーディオをリーズナブルな費用で楽しむべきです。
それこそ、しばらくは“引きこもって”オーディオを楽しむチャンスと前向きに考えましょう。

ステレオサウンド最新号を買う

1年半ぶりのステレオサウンド、最新刊を買いました。No.213号です。
グランプリ2019という昨年発売されたオーディオコンポを評価する記事がTOPでした。
ベスト評価で紹介されたコンポはテクダス Air Force Zeroとネーミングされた物凄いアナログターンテーブルです。
その定価は¥5,000万です。近年では、¥1,000万を超えるコンポも珍しくなくなりました。
この現象はオーディオマーケットがグローバルになってきて、定価が各国とも同一と言う流れになってきたからです。
また、海外のオーディオコンポ各社が日本マーケットに力点をおかなくなってきた状況がクルマと同じように感じます。
その意味では、アキュフェーズ、デノン、マランツの価格は日本ユーザーに対して頑張っていると思います。

どうやって、オーディオ趣味をやっていくか?

オーディオ趣味を継続するには、生活あってのオーディオであるべきです。
オーディオ趣味の方々は、多くはシニアか団塊ジュニア達です。多くの方が資産、年金で日々を過ごされていることと思います。
私は性能・パフォーマンスを大切にしますが、購入可能な価格にしているつもりです。
まずは、流通費をリーズナブルにするために通販による直販です。
また、在庫負担を軽くするために受注生産としております。当然、宣伝費はゼロです。
このような方向によって、マスターズブランドのオーディオコンポはお買い求め安くなっています。
本音とすれば、この事業で財を成すことは目的とせず、皆様に喜んで頂くことが一番の生きがいですし、できる限り継続したいと考えています。
幸い、他にない特長をマスターズアンプに持たせることや、1台だけのカスタムアンプが欲しいという要望にはできる限り応えております。
そのときは漠然とした要望ではなく、具体化案を作成していただければ、カスタムアンプの費用はそれほどアップしません。

フォノEQ内蔵 CA-555BAC/MCのパフォーマンス

昨年後半、発売したフォノイコライザー搭載プリアンプ“MASTERS CA-555BAC/MC”のパフォーマンスについて報告したいと思います。
MCトランス搭載フォノ&ラインアンプ“MASTERS PH-900BL”は確かに優れたパフォーマンスを有するアンプで、人気のアンプです。
価格もMCトランス内蔵の内容からするとお買い得感があります。けれどもCA-555BAC/MCはそれよりも安価で税込¥64,900です。
かたちもコンパクトです。そして、少し奮発してバッテリー電源で動作させれば、この上ないピュアサウンドを味わえます。
増幅素子は高性能OPアンプです。OPアンプというと、ばかにする方が見受けられます。
OPアンプの良さは抜群の発振安定度です。100Hzあたりから、オープンループゲインが低下するようにして、発振マージンをアップさせています。
ボルテージフォロワーのような100%帰還回路でも安定です。いわゆる、負性抵抗も発生しにくいようなオープンループ回路がくみ込まれています。
スルーレートが低いと指摘する方がおられますが、オーディオ回路でプリアンプのような低い出力電圧では、スルーレートは1Vもあれば充分です。
数百Vが必要なのは、数百MHz~1GHzを扱うような高周波回路だけです。その意味から、もう少し、OPアンプに光を当てたいと思います。
ともかく、アナログレコードやCDソースをバッテリー電源で楽しむのは、消費電流が少ないので、充電回数が少なくて良く、お勧めです。


フルバランス(グランドフリー(フロート))増幅方式について

店長のブログ188回目「パッシブプリアンプ“MASTERS CA-999シリーズ”のバランス伝送・増幅」において、バランス型トランス式パッシブプリアンプ“MASTERS CA-999FBGシリーズ”におけるグランドフリーについて記述しました。
以後、問い合わせをたくさんいただき、かつ、グランドフロートスイッチの増設についてのリクエストを予想以上に頂いております。

フルバランス増幅とは

【図1】に示すように、もっとも古くから知られて、おこなわれている方法はBTL(ブリッジ接続)方式です。
バランス増幅パッシブプリアンプでは、HOT側とCOLD側とがグランド基準として、パワーアンプにバランス信号を伝送し、ブリッジ接続のパワーアンプでスピーカーをバランスドライブします。
マスターズアンプもフルバランスプリアンプ“MASTERS BA-225”系列ではこの方式を採用しておりました。
スピーカーをバランスドライブするうえにおいては、充分な高音質パーフォーマンスが得られていました。

その後、マスターズのバランス増幅アンプはZバランス増幅アンプに進化しました。

Zバランス増幅アンプはグランドフリー(フロート)バランス増幅できる

その様子を【図2】に示します。Zバランス増幅回路は差動入力電圧で動作します。
従って、通常の差動アンプのように、片側の差動入力を設置(グランド)に接続する必要がありません。そして、差動入力に加えられる入力電圧はHOT、COLD成分が同じ電圧である必要がありません。
例えば、HOT成分は1V、COLD成分が1.5Vとすると、差動入力は1V-(-1.5V)=+2.5Vとして、正しくバランス増幅します。
Zバランス増幅回路においては、バランス増幅はHOT、COLD成分がぴったり合っていることが必要ありません。
要はグランド電位には関係なくバランス増幅します。そうなると、Zバランス(パワーアンプ)増幅回路は、プリアンプ出力のグランド電位に関係ないバランス信号を含むダブルエンド出力で、バランス増幅することができます。
ですから、パワーアンプのスピーカー端子(+、-)DC電位はグランドを0V基準として、テスターで測定すると、0Vにはならず、おおよそ±2Vくらいまでの間の電圧を示します。
パワーアンプにとって、重要なアンプ出力(スピーカー端子)間のDC電圧は0Vになります(DCドリフトは生じない)。結論的にはZバランス増幅にグランド(電位)は不要になります。

そこで、【図2】に示すように、パッシブプリアンプのグランド(巻始め)側はグランドに接続することなく、グランド側フロートさせて、ホット、コールド間の巻き始め側を接続するほうが望ましくなります。
その理由は、アンプのグランドラインは電源部整流部のリップル成分が流れ込んでおり、さらには電磁波ノイズがグランドラインを通じて入りこんでくるからです。

Zバランス増幅回路(システム)ではグランドフロートすることで、整流リッププルノイズを含み電磁波ノイズの影響を受けることがありません。
さらにピュアなアンプ方式は電源をバッテリーで供給すれば理想的になります。
具体的には、グランドフロートによるバランスパッシブプリアンプにバッテリードライブZバランス増幅パワーアンプを組み合わせれば、より理想的なアンプシステムが構築できるのです。

プリアンプをアクティブアンプで構成したい方には

【図3】に示すように、Zバランス増幅プリアンプで構成すれば良いことになります。このシステムでは、RCA入力からでも、グランドフリーにはなりませんが、フルバランス増幅になります。
もちろん、バランス信号(ダブルエンド)信号なら、フルバランス・グランドフリー増幅が実現します。ただ、S/N比はパッシブプリアンプにより残留ノイズゼロにはなりません。

けれども、プリアンプもバッテリー、すなわち、フルバッテリー電源にすれば、理想的なアクティブバランス増幅サウンドをアクティブプリアンプ方式で味わうことができます。
マスターズでは、2018年9月で販売終了したプリアンプCA-888PZBがグランドフリーZバランス増幅アンプになります。

2019年中に、AC/DCコンパチのグランドフロートZバランス増幅プリアンプとして、新登場させる予定です。

グランドラインに流れる電流とは

かつて、ケンウッドアンプの委託設計業務をしていた頃、ケンウッドではグランドラインをノイズや汚染成分の処理として扱うように言われていました。
けれども、通常のアンプはグランドラインを増幅起点とするので、例えると、下水の流れを増幅基準とするので、グランドラインからのノイズを避けるノウハウとして、グランド接続処理する順番が厳密に決められていました。

一方、サンスイでは、Xバランス回路採用以前には、増幅起点を初段/NFB部にサミングポイントを、増幅基準グランドにするようになっていました。
確かに、グランド起点を誤ると、アンプ出力にノイズ成分(特に整流リップル成分)が混じって、残留ノイズが増えることは常識です。

アンプの理想的なグランドは、アンプ筐体の静電シールドに使うだけで、増幅回路起点に使うべきでないと思います。
但し、バランス増幅回路は回路が2倍以上増えるので費用がかさみます。グランド起点(グランデッドアンプともいう)増幅アンプは上記のような注意を払えば、充分に常識なアンプになることも安心のために記します。
AU-900Xシリーズでは、Xカレント回路により、優れた高音質を実現しています。


【図1】ブリッジバランス増幅パワーアンプによるパッシブプリアンプと接続

【図1】ブリッジバランス増幅パワーアンプによるパッシブプリアンプと接続

【図2】Zバランス増幅パワーアンプとグランド(フロート)パッシブプリアンプとの接続

【図2】Zバランス増幅パワーアンプとグランド(フロート)パッシブプリアンプとの接続

【図3】Zバランス増幅パワーアンプとZバランス増幅プリアンプとの接続

【図3】Zバランス増幅パワーアンプとZバランス増幅プリアンプとの接続

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