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店長が日々感じたことを、オーディオエッセイ風に綴ります。開発日誌、コラムなど、様々な内容を情報発信しています。
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真空管バランスプリアンプ“MASTERS CA-5000S”(カスタム)について

最近は夏季だったせいか、真空管アンプについての問い合わせは少ない状況でした。やはり涼しくなってくると、真空管アンプの季節になります。このところ、真空管アンプの問い合わせが増えてきました。

当社では、BA-218FB/OSがバランス増幅の真空管パワーアンプとして評価が高いです。サウンドの重心が下がり、瑞々しく、奥行き感もあり、それにパワフルです。さらに、バランスプリアンプでドライブすれば、最高のマッチングがとれるでしょう。

真空管バランスプリアンプに関して、MASTERSブランドでは定番製品はありませんが、カスタムサンプとして、世界唯一、300Bを4本使用したカスタムアンプの納入実績があります。先週、納入したユーザーさんのお宅に伺い、そのパーフォマンスを確認してきました。300Bが4本入ると、凄いスペースとそれなりの熱が出ます。さらに、入出力で音量をコントロールする方式なので、ボリウムは東京光音電波の8連のカスタム品です。300Bは内部抵抗が800Ωと低く、とても切れ味が良く、かつ、分離優れた低音再生が見事です。シャーシはカスタム品で、CA-に優れ、パンチ力があり、切れ味もGOODです。改めて、プリからパワーアンプまでの真空管バランスアンプ構成は、半導体バランスアンプシステムとは異なるパーフォマンスがあるとうことを再認識いたしました。このプリアンプはカスタム品ですが、CA-3000より価格はお安くなっております。
このご時世で、お金の出費は慎重にならざる得ませんが、高額な海外製品より格段にサービス価格となっております。

【下取り等について】

近頃、当社のアンプを購入したいが、これまでのアンプにプラスするのは、スペースがかさむし、家庭の事情においてもまずい、何とか下取りとか、引き取ってもらえないかというご相談をいただきます。当社では、得意分野ではありませんが、そのような事情にはできるだけご協力したいと思っております。どうぞ、ご相談下さい。

MASTERS CA-5000S 本体部 MASTERS CA-5000S 電源部


ケミコンレスプリアンプ“MASTERS CA-225/APIシリーズ”のその後(3)

8月23日のブログで“MASTERS CA-225/APIシリーズ”の完成をお知らせ致しました。ご注文されたSさんより、一昨日お電話をいただき、大変満足されているとのことです。ピュアで濁りのないサウンドで、特に、これまでピアノの再生においてどうしてもリアル感が足らず不満であったところが、“立ち上がりがすばらしく、消え入るサウンド”、“ぺタルの使い方などが聴こえるようになった”とうれしいご報告をいただきました。
パワーアンプとはバランス接続で聴いているが、これがまた素晴らしいとのことです。
このご報告から推測しますと、電源部の構成はやはり重要です。特に、高周波までインピーダンス特性が優秀なフィルムコンの効果があったと思います。
また、残留ノイズ14μVという超ローノイズ性能も効果があったと思います。とりあえず、皆様にご報告致します。

<追記>
特別ご提供品の、ケミコンレス・MCヘッドアンプ搭載フォノイコライザ“MASTERS PH-2014”をお買い上げいただいたTさんからも、“切れ味良好”、“透明感が最高”とのご報告をいただきました。“MCトランスよりも反応が良いのでは!”というご報告もいただきました。


ケミコンレスプリアンプ“MASTERS CA-225/APIシリーズ”のその後(2)

今年の6月に発売開始したケミコンレスプリアンプ“MASTERS CA-225/APIシリーズ”について、6月27日のブログでもご紹介しました。
その後、是非作って欲しいとのオーダーをいただいていましたが、なかなか製作スタートできずお待たせ致しておりました。先週にやっと音が出て、エージングを兼ねて、実使用上の不具合がないかの動作試験を続けて参りました。
今回は、注文いただいた方が、設置スペース的に横長スタイルでないと置けないとのことで、これまでのBA-225スタイルと異なる、どちらかというとノーマルなフォルムになりました。
前回のレポートの試作機はアンバランス(ノーマル)回路方式であったので、バランス対応パワーアンプには接続できませんでした。
このたびはフルバランス回路方式です。
ラインアンプは2個×2=4個を搭載しており、バランス入出力・バランス増幅方式になっております。また、内部にバランス変換回路を搭載しているので、アンバランス入力にも使用できます。
ラインアンプユニットはAPIモジュールを範としたマスターズ改良バージョンです。いわゆるオーディオ全盛時代の、プロ的な情報量いっぱいかつ切れ味に優れた傾向のものです。
それに、ケミコンレス電源部で電源供給するので、このようなサウンド傾向に、さらにクリーンでさわやかさ・透明さが倍増した感じを得ました。MOSFETパワーアンプ・トランジスタアンプ・真空管アンプといろいろなパワーアンプと組み合わせて聴きましたが、この感じは揺るぎないものと思います。
また、このプリアンプはS/N比に優れ、残留ノイズは何と14μVと素晴らしい結果を得ました。
景気の低迷、雇用が大変なご時世で、資金を趣味に振り向けることは大変です。より少ない資金で製作できる方法もありますので、関心をもたれた方はお気軽にご相談ください。

仕様例

方式 フルバランス増幅プリアンプ
入力 バランス:1系統,アンバランス:2系統
出力 バランス:XLRおよびRCA
増幅度 8.5dB
入力インピーダンス 50kΩ
周波数特性 10-20kHz(-0.2db/1V/47kΩ)
最大出力 8V
ひずみ 0.01%以下(10-20kHz:出力1V)
残留ノイズ 14μV以下
シャーシサイズ ご相談によりカスタマイズできます。
質量 4.5kg程度
消費電力 10W(電気用品安全法)
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